第43話:ベネチアン観光と買い物

文字数 2,859文字

 次に「ヴァポレット・水上バス」で向かったのがサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂。ベネチア・バロックの傑作と言われている所。聖堂には聖母マリアを象徴する要素がちりばめられていて、主祭壇には見事な石像がある。教会内部は6角形の本堂の周りに6つの礼拝堂があり、美しいバロック的空間を満喫できる。クリスチャンでなくてもその美しい建築物に感嘆の溜息が出そうな程、素晴らしい。

 その後、マッジョーレ島へここには「教会水辺の貴婦人」と呼ばれる「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」がある。その教会は、堂々たるもので、鐘楼からはラグーナを見渡すことができる名所。また、この教会の鐘楼からはベネチアの街を展望できる感動的な場所。鐘楼入場料は3ユーロ前後と比較的安い。次に向かったのは、ドゥカーレ宮殿、きらびやかな内装に圧倒される。

 ドゥカーレ宮殿はベネチアの人気観光地の一つ。このスポットは、有名な絵画や黄金の階段など、見どころが多い。ここには、宮殿の隅々まで見れるシークレットツアーもあると聞かされた。ベネチアに訪れた際に、是非行くべきで。柱、彫刻、天井画、天井の硝子窓、絵画などの全てのものに感動を受けることまちがなし。そして、少し疲れたので、カフェで一休みしていると、夕暮れ時になった。

 そこで、事前に調べて降りた夕暮れ時の名所、リアルト橋へ向かった。まだ、早かったので、良い場所が残っていて、そん場所に、たたずんで陽がくれるのを待った。橋からはパノラマ写真を取れるので、橋の手すりから景色を楽しむ人々が多い。やがて、夕暮れ時になると、周辺のレストランと船着き場に明かりが灯り、幻想的な景色に変わってきた。すると、大勢の観光客で橋は埋まった。

 その後、十分に橋からの夕暮れの景色を十分堪能できたので、大勢の観光客をかき分けて、橋を下って行き、「ヴァポレット」に乗って、ホテルに帰った。ベネチアは、世界屈指の観光地で、夏以外の5月でも、世界中からの観光客で、ごった返していた。また、ベネチア、そのものも小さな島であり、狭いこともあって、どの観光名所もすぐに観光客の集団で混雑する。

 そこで早めに帰ったのが良かった様だ。ホテルに帰り、シャワーを浴びて、かなり歩いたので、ワインを飲むと、すぐ眠くなり、ベッドに入ると寝てしまった。翌5月20日朝、6時過ぎに起きて、ホテルの朝食を食べ、混まないうちに、ホテルの近くの徒歩で行ける景色良い場所に行き、多くの写真を撮りホテルに戻り朝食をとった。今日は、ベネチアのカーニバルで使われるベネチアン・マスクを買おうと考えた。

 出かける前にホテルのフロントで聞くとベネチアン・マスクは、カーニバル時期でなくても買えるとわかった。多くの仮面ショップの中でも「カ・マカーナ」が良いと奨めてくれた。その理由は、数多くのデザインを売っているからだと話した。ベネチアでもう一つ有名なベネチアン・ガラスの店も聞くとベネチアの隣の島、ムラーノ島へ行くと良く、多くの店があると言った。

 ムラーノ島へは「ヴァポレット・水上バス」で行くのが一番良いと言われた。早速、ベネチアン・マスクを買いに出かけ店内を見ると多くの種類の仮面が展示され気に入った2つのベネチアン・マスクを購入。その他、手作りマスク体験もやっていた。マスクをホテルに寄って置いて、ムラーノ島へ「ヴァポレット・水上バス」で向かった。距離は1.5キロと近い。

 ムラーノ島へ着くとベネチアを代表するムラーノグラスがあります。完全ハンドメイドのガラスで量産できないので、同じものが、2つとないオリジナル感が嬉しい。様々な形模様で目移りしてしまう位、多くの種類のガラスがあった。何しろ、きらびやかな、素敵な形と色の皿やいろんな形のグラス、花瓶、金メッキされた豪華な花瓶も多い。その中から、青と赤のワイングラスを買った。

その店の人が君達日本人かと聞くので、そうだと答えた。すると、せっかく遠くからムラーノ島に来たのだから、お客さんカラフルできれいな町並みを見て行きなさいよと言われた。そしてメモ用紙に簡単な地図を書いてくれた。それからムラーノ島のヴァポレットの駅は1つしかないから、気をつけろと言われた。お礼を言い歩くとカラフルで素敵な家が多く、思わず、多くの写真を撮った。

 昼過ぎにベネチアに帰ってきて、ホテルで教えてもらった、シーフードレストランに入って、昼食をとった。その店の名は「トラットリア・アッラ・マドンナ」で13時過ぎには入り、「イカ墨パスタ」1つと『くもがにサラダ』を2つ注文した。なんと、この店が、「イカ墨パスタ」発祥のお店だと英語で書いてあったのには驚いた。味の方は、抜群に美味しく、大盛りで2人で分けて正解。

 その後、レストランのすぐ近くのリアルト橋で15時頃から、辺りの景色を眺めて、写真を撮って、散策した。16時過ぎに、奥さんがジェラードが食べ立ちというのでホテルの人に書いてもらった地図のジェラードおすすめの店『SUSO Gelatoteca』に入り、甘いジェラートとカプチーノ、カフェ・オレで休憩した。少し甘めだが味は最高でサイズも大きい。

 店でゆっくりして17時過ぎに、店を後にして、明日のフィレンツェ行きの特急列車のチケットを買ってホテルに帰った。翌5月21日、朝6時起きて、朝食をとった。その後、ホテルの精算を済ませ、タクシーでサンタ・ルチーア駅へ7時過ぎに到着、駅でフィレンツェ行きの特急列車のチケットを見せ、ホームへ行き、8時発の列車に乗り込んだ。フィレンツェは、街ごと全てが世界遺産と聞き期待を膨らませた。

 フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅までの所要時間は、約2時間。列車に乗り込むと最初に長い橋を渡り、これで水の都・ベンチアからのお別れかと思うと、軽く、感傷的な気持ちになった。しかし、しばらくすると、心地よい振動のせいで、眠りに落ちた、そのまま、寝てします、20分後、フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅につきますという車内アナウンスで起こされた。

 10時過ぎに、フィレンツェに着くとタクシーでホテルに行き、荷物を置いてもらいチェックインした。最初にサン・ジョヴァンニ洗礼堂へ。ここは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂付属の洗礼堂。大聖堂の正面玄関に向き合って立っている八角形の建築物で、ロマネスク様式の最も重要な集中形式の教会建築の1つ。アーヘンの宮廷礼拝堂を想起させるが、祭室と壁内通路以外には付室を持たない非常に単純な形式の八角堂。

 こちらが礼拝堂として用いられていた。しかし、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の建立で改修を行い、礼拝堂に入る前に洗礼を施す洗礼堂として使われるようになった。洗礼堂内部は、床は一面のモザイク模様、壁面は外装と同じく大理石による幾何学模様が施されている。天井は13世紀のモザイク画『最後の審判』の他、聖書にまつわる多くの場面のモザイク画で飾られている。
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