第47話:グエル公園とサクラダファミリア

文字数 3,235文字

 グエルパピリオンズ「お菓子の家」はヘンゼルとグレーテルのお菓子の家をイメージして建てられたのです。本当のお菓子でできているような美味しそうで可愛い建物はサルバドール・ダリもグエルパピリオンズを見て「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と言ったそうです。グエル広場にはバルセロナの街が一望できる所がある。それがギリシャ広場で、そこには見逃してはいけない波打つベンチがある。

 このベンチはトランカディス「破砕タイル」やガラスで装飾され、とても美しく全長110メートルもある。この波打つベンチは長さ世界一のベンチとして認定され座ってみると座り心地が良くてびっくり!石膏の鋳型の上に労働者を座らせ型をとって制作したと言われており、そのため座り心地が良くなっています。ここでバルセロナの街を一望しながらゆっくり休むのは直に気持ちがよかった。

 広場を出たら横にある階段を降りて行くと洗濯女の回廊または柱廊と呼ばれている場所で傾斜地のある公園に道路を通すために建設された擁壁。その形状や回廊の色合いなどの独特な雰囲気は、まるで古代へタイムスリップをしたような気になるのは不思議だ。たくさん並んでいる柱の一番手前に1本柱が長いカートの女性が左手を頭の方へあげて籠を頭に乗せている像があるため、この名がついたと言われている。

 しかしグロテスクというか奇妙な形の柱がいっぱいたっていて、ちょっと気持ち悪い気になり奥さんも全然、綺麗じゃないねと言い、想像していたとは全く違うと話した。その後、となりのギナルド公園にむかった。ここは人の数も少なく、地元の人と思われる一団が景色を眺めていた。ここはスペイン内戦の時の砲台跡があり、内戦時は地中海と山の向こうを同時に見張らせる要所だったようです。

 そんなギナルド公園の山頂についてみるとグエル公園よりも人が少ない上に見晴らしがとても良いため絶好の写真スポットになっている様だ。この日も雲はあるけど気持ちの良い日で、バルセロナ名物のスモッグも少なめで気にならない。山も見えると街の高層ビルの向こうには海が一望できグエル公園でグロテスクな芸術品を見た後、気持ちが表れるような気がした。

 ベンチに座り水分補給をしていると近くをジョギングする若者達が通りすぎた。そして近くの人が私達が観光客とわかると、夕焼けが良いから、夕方もう一度きなさいと、たどたどしい英語で教えてくれた。その後、タクシーでサクラダファミリアの近くでおりて、いろんな角度で写真を撮ったり歩きながら建築物を細かく所を眺めた。

 そしてサクラダファミリアへ行き多くの写真を撮ったが想像していた物より小さいので、ちょっと残念な気がした。しかし、その奇抜なフォルムかどうやって作ったのだろうかという想像力かき立てるのには十分過ぎる迫力があった。夕方になり、もう一度タクシーでギナルド公園の高台に行くと、雲が真っ赤になっていた。その赤い雲が空の上を川のように流れている景色は絶景。

 その後、タクシーでホテルに帰るとき、ホテル近くでパエリアの美味しいレストランを教えてもらいパエリアとワインと肉料理で夕食をゆっくり食べホテルに帰った。翌日はバルセロナしないの建造物を見て回り午後に、FCバルセロナ近くホームグランド、カンプノウ・スタジアム近くの博物館を見学することに決めた。今日は地下鉄の使おうと便利なチケット購入し市内地図に印をつけた。

 翌3月12日に朝9時にホテルを出て、もう一のサクラダファミリアを見てよ近くのカサ・へ向かった。カサ・ミラは徹底的にに直線を排除したガウディの代表作品。それまでの建物とは全く異なるこの歪んだ曲線を主張とするガウディの作品。これには20世紀の当時、新古典主義者の攻撃の的となった。集合住宅として作られたので現在でも実際に住んでいる人がいる。

 それでも中庭、最上階の博物館や屋上が見学できる。エレベーターで屋上に上がると目の前にらせん状の煙突や不思議なデザインのオブジェがあり、絶好の写真、撮影場所。屋上からバルセロナの中心街を見ることができ小山田夫妻も多くの素敵な写真を撮って来た。次にガウディのデザインで増改築された住宅「カサ・バトリョ」を見学しに行った。

 壁面に埋め込まれた色とりどりのガラスモザイクが海面のさざ波を表現しており周囲の建物とは異質で幻想的な雰囲気が漂う。特に朝日が当たる時刻にはガラスモザイクが光に反射して非常に美しい光景が見られる。以前未公開だったがガウディ生誕150周年を記念し2002年から一般公開された。次に向かったのが「カテドラル」13世紀から150年もの時をかけて建設された壮麗な建築物。高さ92メートルのふたつの八角形の鐘塔が象徴的。

カタルーニャ地方の独特な様式とゴシック様式が融合したヨーロッパはスペインでしか味わえない建物。中欧祭壇下には町の守護神「サンタ・エウラリア」の墓があり、回廊の美術館にはバルトロメ・メルメッホの「デスプラ僧正のピエタ」が収蔵されています。ここまでの見学を終えて、近くのカフェで昼食を食べ、一休みした。次はグエル邸へ向かった。

 ガウディのパトロンであった実業家・グエルの邸宅として建てられた建築。狭い通りに位置するため全体像の写真がなかなか撮れない全貌を見極めるのが難しい建物です。地下は馬小屋、1階は馬車庫、2階は執務室とパブリックスペース、3階は寝室、4階は使用人部屋と厨房となっている。2階の採光用の穴が空けられた天井を有する中央サロンは、さながらアルハンブラ宮殿のようだと言われる。

 次に向かったのはFCバルセロナ「バルサ」のホームスタジアムの見学ツアーは「カンプ・ノウ・エクスペリエンス」と呼ばれ、ミュージアム、スタジアム見学、記念撮影など盛り沢山の内容。そのツアーに参加した。FCバルセロナはUEFAチャンピオンズリーグ優勝4回、スペインの1部リーグ優勝22回、国王杯優勝26回など数えきれない程のタイトルを獲得している名実ともに世界最高のサッカークラブ。

 そのFCバルセロナの歴史や優勝トロフィー、バロンドール、ゴールデンブーツ、歴代選手のユニフォームなどを間近で見ることができるのが「カンプ・ノウ・ミュージアム」。世界の「バルサ」のレアな展示品にファンならずとも、目が釘付けになる。通路を出ると目の前には、眩しいほど美しく整備された芝生が見える。その他、スタジアム見学の時にメディアしかは入れない放送席も見物できる。メディア席に座りフィールドを眺めるなんて参考の気分だ。

 最後はバルサ・ショップ、ここは何と3階建でだった。 ユニフォーム、ボール、グラス、マグカップ、ボールペン、水筒、リュックサックなど、ありとあらゆる商品が揃っている。おススメのお土産はバルサ・カラー「青とエンジ」ストライプの小さな袋入りポテトチップス。ばらまき用のお土産にも最適。もちろん小山田夫妻も「青とエンジ」を多くの友人のお土産に買った。

 最後、夕暮れ時にモンジュイックの丘に向かった。スペインのバルセロナ市西側にある小高い丘、モンジュイックここは地下鉄「パラレル駅」からケーブルカー「フニクラ」で行くった。ケーブルカー駅を出てすぐにゴンドラ乗り場がありモンジュイック城まで約10分で丘の頂上についた。その移動中に市内が一望でき絶景を見られた。モンジュイック城が丘の一番高い所に要塞として築かれたのは18世紀。現在、軍事博物館として公開されている。

今日は3月12日金曜で週末。カタルーニャ美術館前には大きな噴水があり毎週末に噴水ショーが行われる。音楽のリズムに合わせて湧き上がる水に、色の光があたり、とても幻想的。私が好きなのはクラッシック音楽バージョンですが20分程のショーの後休憩を挟み、次はジャズ、ポップスと曲調も変わります。曲に合わせて、光や水の動きも変幻していくので飽きることなく見ごたえがある。
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