第51話:アルハンブラ見学とフラメンコ

文字数 3,348文字

 部屋の三方の壁には透かし彫り細工の窓が美しいバルコニーがあった。部屋の中央、天井の真下部分には立ち入りが禁止の場所があり、これは宮殿が建てられた当時のオリジナルのタイルなので痛まないよう保護されていた。次はナスル朝宮殿の中でも人気のライオン宮。ライオン宮はかつての王の居住スペースで男子禁制のハーレムだった。

 ライオン宮の中でも最も有名なスポットが、この明るく開放的なライオンの中庭。ライオンの中庭の中央には、12頭のライオン像が水盤を支える噴水があり全てのライオンの口から水が噴き出ていた。ライオンの中庭を取り囲む様に「アベンセラヘスの間」「諸王の間」「二姉妹の間」という三つの部屋があった。

 ライオンの中庭に面した柱廊には、124本もの大理石柱が並ぶ柱があった。中庭の南側にあるアベンセラヘスの間は、名門アベンセラヘス一族がボアブディル王の命によって惨殺されたという伝説から名付けられた部屋。部屋の中央にある大理石の噴水に付いたシミは、殺されたアベンセラヘス一族の血だという伝説も残ってる。

 アベンセラヘスの間の一番の見どころと言えば天井です。星型の天井は、「ムカルナス」と言われる鐘乳石をイメージした装飾でびっしりと覆われていました。まるで巨大な蜂の巣のようにみえた。二姉妹の間の奥には、リンダラハの望楼・バルコニーがあり、二連アーチの窓からは、緑豊かなリンダラハの中庭を望める。

 こちらの空間にも床から天井まで覆い尽くすように装飾が施されて、手の込んだ細工が多かった。そしてバルコニーの天井には、色とりどりの美しいステンドグラスがはめ込まれてた。渡り廊下を下りると、幾何学模様に整備されたリンダラハの中庭がありました。中央には噴水が設置されており、大きな木と緑で、心が癒やされた。

 ライオン宮を抜けると緑豊かな中庭に面した回廊に差し掛かる。装飾は簡素になっているけど、逆にこっちの方が品があるように思える。中庭の緑とのコントラストがすごく綺麗に思える。回廊を進むとアルバイジンを望む眺めがいいテラスがあった。アルバイジンはここからの眺めが一番綺麗かも知れない。次にヘネラリフェへ。ここは14世紀、アルハンブラ宮殿ナスル朝の夏の別荘「離宮」として、隣接する太陽の丘に建てられました。

 一見素朴な雰囲気ですが、建物の柱のアーチや壁面にはイスラム芸術の粋を凝らした超細密彫刻が施され、その美しさは圧巻。庭園では、豊かな緑、涼やかな噴水、咲き乱れる花々に心身共に癒されます。ヘネラリフェを入れば、美しく剪定された緑の木々の間を奥に進みます。涼やかに配された水路や噴水、所々で咲き乱れる花々に癒されます。奥の建物に入れば、そこは有名な「アセキアの中庭」。

 保存状態の特に良いスペイン・イスラム様式の庭園として知られています。アセキアとはスペインの伝統的な水路の意味。宮殿の別荘、離宮といえば、ベルサイユ宮殿に対してのプチ・トリアノンのような瀟洒な建物を想像しがちですが、こちらはどちらかと言えば、一見簡素な東屋風の佇まい。細長い水路に控えめな噴水、花壇に所狭しと咲き乱れる可憐な花々の風景は、どこまでも素朴です。

 しかし一見東屋風の建物「北側」が、『王の間』と『見晴らしの塔』の柱のアーチにはと信じられない様な超細密彫刻が施されてる。内部にはアラビア文字が見事に意匠化された壁面装飾があり、窓と、そこに切り取られたアルバイシン地区の景色は、まるで一幅の絵画みたい。これらの高度な技術とイスラム独特の美意識には感動。アセキアの中庭の隣には、スルタナの中庭がる。

 スルタナとは王妃の意味で王妃と騎士が王の目を盗み逢瀬を重ねていた場所なのだそうです。池の中にある植え込みの薔薇が咲く時期が最高のようで3月では早すぎた。噴水は、どれも高低差を活かした自然の力で吹き出している。絶え間なく聞こえる涼やかな水音に身も心も癒される。ヘネラリフェの噴水は控えめで素朴で、庭園の見事な引き立て役になっていますね。

 スルタナの庭園を抜けると「水の階段」があり両脇の手摺には涼しげに水が流れていた。夏が猛暑のグラナダにピッタリ、涼しげで素敵な建築デザイン。ここの水はシエラネバダ山脈を源流とするそうですから往時の技術の高さに驚かされる。「水の階段」を上り切ると、ミラドール・ロマンティコと呼ばれる建物がある。19世紀前半のネオゴシック形式の建築で他の建物と趣を異にしている。

 ヘネラリフェで最も高い場所にあり、その窓からアルハンブラ宮殿をはじめアルバイシン地区、さらに遠くの広い景色を楽しむことができます。ただアルハンブラ宮殿の景色は向いのアルバイシン地区の展望台からの方が全景が見える分迫力がある。また建物を出て、帰る方向に別の階段を下りようとすると、頭上には藤棚がある。4月下旬頃には藤の花の房が垂れ下がり綺麗らしい。

 藤棚は、他にも庭園内にいくつかあります。これもオフシーズンのため見ることができなかった。帰りは糸杉など緑の小道を通る。濃い緑から活力をもらえる。最後は入り口付近に戻って行く。入口前にあるのは野外劇場。ここでは、グラナダ国際舞踊音楽祭が行われます。グラナダ国際舞踊音楽祭は、毎年6月下旬から7月上旬にかけて行われる音楽祭で、毎年3万人もの人が訪れるグラナダの一大イベントです。

 15時前にホテルに着いて、シャワーを浴びて、ワインを飲んで、疲れと眠気で床に入って17時前に起きて、18時過ぎに近くのカフェで軽い食事をして、ホテルでテレビを見ながら街、21時半過ぎにフラメンコ観劇ツアーのバスが来て乗り込んで、22時過ぎに現地に到着。会場は10世紀のサンタ・マリア・アラブ浴場で観客の収容人数は30名に限定されていた。

 フラメンコのもの悲しい感じですが見事な踊りで、このショーは本当に楽しかったです。これは本物のフラメン華麗な衣装を身にまとう踊り手、そして情熱的な曲とダンスは迫力満点。何といっても、ダンサーと一緒に踊れたこと。本場のフラメンコは最高で 狭い会場で至近距離でフラメンコを見ることができた。劇場でみるフラメンコとは迫力が違う。ダンサーの勢いと音をこれでもかというほど体験できた。

 とにかくフラメンコの迫力を体験できます。サングリアも美味しく酔う程に、感情の起伏の激しいフラメンコの踊りの迫力に感動できた楽しい夜でした。フラメンコの終了は0時前で、ホテルには0時過ぎにつき、フロントの人達が起きていて良かったろうと笑いながら迎えてくれた。彼らに、俺を言って部屋に入ると、直ぐベッドには入り、眠りについた。翌朝、3月18日起きてモーニングを食べて、多少酒が残っていたので町中を散歩して9時過ぎにホテルに戻りシャワーを浴びて、日本への帰りの支度を始め、その後、ホテルの精算を終えた。タクシーで予約した昼過ぎの高速列車AVE12時半発マドリード行に乗り込んだ。

 14時過ぎにマドリードに到着し、空港近くのホテルに入った。そして明日13時半発の成田行き直行便に乗る事になる。この日はスペインにお別れするようにマドリードの市街地を散策して、サンミゲル市場へ行って、夕食をタパスとサングリアを飲んだ。そて、今回のスペイン旅行の話を奥さんと語って、結婚しての人生を振り返り、投資での成功などついていたと神に感謝した。

 夜21時過ぎに店を出てホテルに帰り、買ってきたサングリアを飲んで床についた。翌朝9時に起きて、朝食をとり10時にはホテルの精算を終えタクシーで11時にマドリード空港のイベリア航空の登場口で手続きを終え、近くのカフェで軽い昼食をとって出発も待った13時に搭乗開始し、飛行機に乗り込みスペイン旅行を終えマドリード空港と飛び立った。

 それから寝たり起きたり、映画を見たりして13時間かけて成田空港に2016年3月20日、朝9時半に到着した。その後、JR特急で東京駅から新幹線で15時には岡山の自宅に帰った。その後、眠かったが無理して起きて22時に床についた。翌朝7時起きて、自宅の近くを散歩して汗をかくと気持ちが良く、数日かけて時差を解消した。その後、クルーズの会社の状況を確認したりした。
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