第12話:姫子の引越完了と津山観光

文字数 2,835文字

 その後、2003年3月12日、姫子のアパート探しに、家族3人で出かけた。朝一番の新幹線で岡山から新横浜へ向かい、途中、富士山を見ると、まるで子供のように、喜んでいた。新横浜に着いて、横浜経由で新杉田で、横浜シーサイドラインに乗って、横浜市立大学病院前で降りた。その後、横浜市立大学付属福浦病院に入り玄関から1階ホールを見てすごい病院だと父が言った。

 そして、再び、横浜シーサイドラインに乗って、金沢八景駅についた。昼近くなったので、駅近くの食堂に入り、昼食をとった。その後、駅近くの不動産屋に入り、アパ-ト、マンションの資料をもらうと、父が、女の子だから、安全なマンションが良いなと言うと3件を紹介してくれた。その中で金沢八景駅から徒歩5分の1K17平米のマンションを見つけ、ここを見たいと母が言った。

 すると、ちょっとお待ちくださいと言い、電話をかけて、大丈夫ですと答えて、一緒に来るまで行きましょうと担当者が車で、マンションへ連れて行ってくれた。マンションの3階。そして、ご案内しますと言い、エレベーターで3階へ行くと、中年男性が来ていて、鍵を開けてくれた。そして、両親と姫子と担当者の4人が部屋に入った。ちなみに家賃5万円だった。

 これを見て、狭すぎないかと父が言うと、姫子も同意し、狭すぎますと言った。担当者がところで、大学はどこですかと聞くので、横浜市大医学部と答えると、そうですかと言い、もう少し近くて、駅から近いと言うことになると、金沢周辺にはありませんと言い、むしろ、シーサイドラインの始発駅、新杉田周辺の方が駅から近い物件も多いと思いますよと言った。

 そうですかと父が言い、そちらの方も案内しても、案内してもらえますかと言うと、連絡しますので少々、お待ちくださいと言った。そして部屋から出て、数分して、部屋に入ってきた。大丈夫です、今、うちの会社の杉田営業所に連絡しましたと言った。車でお送りしますと言い、小山田夫妻と姫子が車に乗り込んだ。そして、大きな道を飛ばして20分で、杉田の営業所へ、案内してくれた。

 そして、私はこれで失礼しますと言い、杉田の担当者に交代した。すると、そのベテランそうな営業マンが、横浜市大学部、合格、おめでとうございますと言った。父が、ありがとうございますと答えた。それでは、お嬢様のために、1LDKか2DKで安全性の高いマンションをと思い、世帯数の多いマンションから、ご紹介しますと言い、車に乗った。

 JR新杉田駅を越えた直ぐの所にある7階建ての築3年の立派なマンションについた。そこの5階の1室に入ると、担当者がこの物件は築3年目の賃貸マンションですと言った。この部屋は、1DK「洋室 4.2畳ダイニングキッチン 6.4畳」広さ33平米ですと紹介した。フローリング、浴室乾燥機、コンロ二口以上、オートロック、洗面所独立と最新設備で家賃が12万円と言った。

 これを聞いて、母が、高いと思わず言うと、そうでもありませんと、これだけの広さで、新しいマンションは、そうありませんしねと担当者が言った。そして、お嬢様はいかがですかと聞くと、値段以外は、気に入りましたと笑いながら言った。お父様はと、聞くと、安全性は高いし、入居数も多い。便利も良さそうだし、駅が近いと語った。それでは、お気に入られたと言うことですねと、聞くと、そうですねと答えた。

 それでは、ここで良いですかと確認すると、父が、母に、どうだと聞くと、横浜にも近いし、結構じゃないですかと告げた。すると、担当者が事務所に、いきましょうかと言い、マンションを出ると、徒歩2分で、不動産屋の事務所についた。そして、書類を渡し、礼金、敷金、保証金が1ヶ月分ずつ、計3ケ月分、36万円かかりますと説明した。その他、駐車場やペット、楽器は駄目ですという事など住居条件を話すと、姫子がメモをとっていた。

 その他、オートロック、テレビモニタ付インターホン、宅配ボックス、公営水道、都市ガス、下水、フローリング、バルコニー、エレベーター、タイル貼り、CATV、駐車場あり、バイク置き場あり、駐輪場あり、ウォークインクローゼット 、シューズボックスと矢継ぎ早に語った。システムキッチン、追い焚き機能、浴室乾燥機、温水洗浄便座が備わっていると説明した。

 荷物の多い方もウォークインクローゼットがあるので、ご安心です。駅や商業施設に近いのでとても便利です。契約金はクレジットカード払い可能です。以上、説明事項を漏らさないように、詳しすぎるくらい説明した。それを聞いた姫子は、喜んで、とてもデラックスなマンションだわと喜んだ。それを聞いて、母が、お兄ちゃん達には、あまり言わないでねとくぎを刺した。

 そして両親は、2人で家に戻った。その2日後の2003年3月14日、姫子が岡山に帰ってきて、必要な荷物をまとめだして、段ボール5個の荷物を作り、翌日、引っ越し屋を呼んで、引越先など、書類を全部書いて、引越をお願いした。それを終えると帰るというので、生活費、どれ位いると父が聞いた。すると甘ったれた声で年間300万円、口座に振り込んで、支払いは、出世払いと言うことで宜しくと言い、父に抱き付いた。

 父が、仕方ないなと、言うと、笑いながら、母が、相変わらず、娘には甘いのねと言った。そして、翌朝、朝一番の新幹線で横浜に戻っていった。2人きりになった家は、がらんとして寂しいものだった。やがて、桜のつぼみが膨らみはじめ、桜の季節の到来を予感した。母が、その話をして、来週、3月20日に、津山城「鶴山公園」の桜を見に行こうとお願いした。

 そうだな、姫子の大学のことも終わったので、言って見ようかと告げた。そして、2003年3月20日、朝9時に家を出て、10時半過ぎに、津山城「鶴山公園」に到着した。鶴山公園は桜が咲く春は素晴らしかった。津山城までの坂道では、多くの桜が楽しめた。高台からは津山市内を見晴らせ、景色素晴らしい。また立派な石垣と膨大な数の桜が折り重なった景観は圧巻。そして鶴山公園内には、小動物園もある。

 すると、ちょうど満開で素晴らしい景色で、多くの写真を撮った。鶴山公園の桜を1時間ほど、歩いて回り、お腹が空いてきたので、ご当地グルメの「津山ホルモンうどん」を食べに行って、お腹を満たした。「津山ホルモンうどん」とは、プリプリのホルモンはひとつひとつが大きく、様々な部位が入っている焼きそばで、ニンニクと少々の唐辛子が効いています。

 ホルモンの他にキャベツやモヤシもたっぷり入ってヘルシーな一皿。脂の甘味と味噌味のタレが絶妙に絡み合い、まさにヤミツキになる味。味付けは「普通」と「ピリ辛」、更に「激辛」まで選る。「ピリ辛」は味噌ダレに唐辛子が程よく効いていて絶品。量は1玉と2玉から選べますが、1玉でも十分なボリュームだ。その他、おでんも人気。セルフで好きな具材を選べるのが嬉しい。
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