第37話:ローマ観光とバチカン訪問

文字数 2,813文字

 道を真っ直ぐに行き、トリトーネ通りへ。右へ10分行くと、ポーリ広場。ポーリ通りを歩けば突如あらわれる巨大な彫刻の噴水、それがトレビの泉だった。バロックの最高作といわれ、サルヴィが1732年に着手、彼の死後パンニーニが1762年に完成させた。ローマ再訪を願って、型どおり、背中越しにコインを投げ入れたが、ちょっと恥ずかしい感じがした。

 トレビの泉からムラッテ通りを歩き、ピエトラ広場からパスティー二通りを進めば、パンテオンのあるロトンダ場に10分ほどで到着。歴代の王やラファエロの墓を有するパンテオンは、すべての神を祭る御殿。オクルス「目」と呼ばれる直径9メートルの天窓から日光が差し込んでいるが、実はただの穴。雨の日には、降ってくる雨水が床に吸い込まれていきます。すぐ近くのサンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会も見学した。

 そこは入場無料なのに中に入ると豪華絢爛、ミケランジェロの彫刻も置かれてた。ロトンダ広場のジュスティニアーニ通りから大通りリナシメント通りを渡って建物の隙間を入ると、ローマで最も美しい広場・ナボナ広場。ここまでパンテオンから10分位だった。ベルニーニの「四大河の噴水」の他2つの噴水、大道芸人や絵描きも。車両は侵入禁止なので、ローマの休日を静かに堪能できる。

 ここからはカンポ・デ・フィオーリもすぐ近く。市場が立つのですが、残念ながら午後14時で終了していた。真実の口はナボナ広場から距離があるので、一気にバスで行く事にした。リナシメント通りからバス30番か81番で約5分。ペトロセッリで下車、道なりに歩くと左手に真実の口がある。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の入口に掛かっている顔には、目・鼻の穴・口と5つ穴が開いている。

 これは古代ローマのマンホール、水が通る穴だった。私は嘘をつかないという人は口に手を入れて写真を撮ってみると面白い。列が長い場合フェンス越しの撮影も可能。真実の口はナボナ広場から距離があるので一気にバスで行こう。リナシメント通りからバス30番か81番。ペトロセッリで下車、道なりに歩くと左手に真実の口が見られる。

 その他、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の記念堂やヴェネチア宮殿があります。記念堂は、遺跡と比べると白すぎて浮いていますが、ここで毎年6月2日に建国記念日の式典が行われます。このヴェネチア広場から、フォーリ・インぺリアリ通りを歩きつつ、古代ローマの遺跡を眺めた。コロッセオに圧倒される前に、フォロ・ロマーノ。紀元前6世紀頃からの古代遺跡を、十分に見られた。

 外から眺めるのも可能。ついにコロッセオにやって来した。古代ローマ人の娯楽として、残虐な戦闘が行われていたコロッセオ。中世ではこの石が、バチカンのサンピエトロ大聖堂やバルベリーニ宮殿の建設に使われた。入場するには、列に並ばならないが、巨大なコロッセオのこと、周囲から眺めているだけで迫力満点、隣の凱旋門と合わせて見たが感動的。

 その後、地下鉄コロッセオ駅から、B線でテルミニ駅まで戻り、ホテルへ向かった。これで、今日1日で十分に運動ができ、お腹が空いてきて、ホテルで夕食をとり、風呂に入ると、眠気が出て、ベッドに入ると、すぐ夢の中へ。運動は時差ぼけ解消に良いと言うが、全くその通りだ。風呂から上がり、ビールを飲むと、これがまた旨い。2本飲むと本格的に眠気が起きて21時過ぎには、床に入り、寝てしまった。

 翌、5月13日、朝6時に起きて、ホテルの周りを少し散歩してから、ホテルの朝食をとった。バチカンへ行くのには、ローマの玄関口テルミニ駅から地下鉄で6駅、約20分でいける。しかも、バチカン「市国」ではありますが、ローマからに入る際は入国審査も必要なく、気軽に観光することができ、人気の高い観光名所。ローマとはまた違った雰囲気を持ち、「神聖で美し過ぎる国」だった。

 バチカン市国は、世界最小の国。しかしその歴史はすごい。国の3分の1が庭園からできていて、景色が眺められる。イタリア・ローマ北西部の丘の上にあり、「ウァティカヌスの丘『Mons Vaticanus』」と呼ばれていたことから「バチカン」という名で知られるようになったようだ。バチカン市国は世界最大級の教会「サン・ピエトロ大聖堂」を中心とした、カトリック教会大国としても有名。そのバチカン市国には、すごい歴史がある。

 バチカン市国の歴史は、4世紀に「サン・ピエトロ大聖堂」の建立によって始まった。イエス・キリストの弟子であった『聖ペトロの墓』の上に大聖堂を建てたことで、この国がキリストの中心地の1つとして確立されたことも伺えます。8世紀に教皇に土地が与えられ、以降19世紀まで教皇と共に栄えた歴史の数々。カトリックとは切り離せない深い歴史を持つ国。

 そのため、世界中から観光客が途絶えない場所になっている。19世紀末にイタリア王国が成立すると同時、バチカンもイタリア領にならざるをえなくなった。しかし当時のローマ教皇ピウス9世が、それを拒んだことで、イタリアとの関係を断絶。50年以上、「バチカンの囚人」と称してバチカンに引きこもった。

 長い折衝を経て、ついに1929年、終止符を打ち、教皇領を手放す代わりに『バチカン市国』として独立国家となった。バチカンを独立国家にした上で、『カトリック教会の特別な地位を保証する』というもの。こうして、教皇庁とイタリア政府の間の不健全な関係は終結。美しいバチカン市国が誕生。そして現在、バチカン市国といえば『国全体が世界遺産』として人気を集めている。

 外国人観光客が入れる場所は、サン・ピエトロ広場・大聖堂とバチカン博物館の周辺のみに限られています。バチカン博物館「美術館」。ここは歴代の教皇が威信をかけて集めた芸術品を展示している、世界に名立たるミュージアム。館内には『人類の芸術作品の最高峰』として有名なミケランジェロの天井画・壁画で装飾されたシスティーナ礼拝堂がある。

 システィーナ礼拝堂以外にも見どころが多すぎて『1日いっぱい使っても時間が足りない』という声も多いほど。ローマ観光では外せないスポット。バチカン博物館「美術館」を訪れる際に、注意が必要な事項がありますので気をつけて。バチカン市国が管理している為、肌の露出の高い服装では入場できない。ショールなどで肩や背中などの露出した部分を覆うように指導されることもありますので、注意して。

『ラオコーン像』は、バチカン美術館のピオ・クレメンティーノ美術館に所蔵されている古代ギリシアの大理石製の彫像。ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンとその2人の息子が海蛇に巻き付かれている情景を彫刻にした作品。古代ローマの博物家プリニウスによると、この彫像の作者はロドス島出身のアゲサンドロス、アテノドロス、ポリュドロスの三人の彫刻家であるとしている。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み