第46話:集会場を老人施設に改修とスペイン旅行へ

文字数 3,147文字

 旅行中に、市役所の人が、帰って来たら至急連絡してくれと話していた事を知らされた。9時に市役所に電話を入れると、今日、時間あれば、ご相談したいので、お邪魔して良いでるかと聞かれた。了解と答えると13時過ぎに来ることになった。市役所の福祉課の方が来て、実は、以前、お話ししましたが、最近、岡山でも老人介護施設が不足していまして、困っています。

 そこで、小山田さんの家の敷地内の集会場を賃貸で、貸していただくわけにはいきませんかと言う相談だった。立て替える費用も大変でしょうと小山田が言うと、いえ、木造で
シンプルな作りになっているので、間仕切りを増やすだけで費用も端切り台と取り付け費用程度で100万円もかからないと工務店から言われたと話した。なかなかシンプルな構造の大きな木造住宅はありそうでないのですと打ち明けた。

 賃料はと聞くと、何とか年間240万円で貸していただきたいと言い、ただし、国と岡山県、岡山市、倉敷市などで補助金合計で年240万円の合計480万円と言った。月40万円ですかと聞くと、まだ足りませんかと聞くと、いえ、そんな事はありません。工事屋その他は、全部、そちらの方で手配して工事してくれるのですねと聞くと、そうですと答えたので承知しましたと答えた。

 2015年5月28日から調査をして、すぐに、改修の日程をお知らせしますと、役場から連絡が入った。その後、5月30日に改修後の図面と工事日程表を持って役場の人が来た。工事は2週間の予定でかかりまっすと言われ了解した。その後、工事が始まったがトラックにあらかじめカットした木材をのせてきて10人ほどの大工さんが大きな板張りの会議室に間仕切りを入れ、水場とトイレを増やした。

 6月中に改修工事が終了して、廊下といくつもの部屋が出来て、老人介護施設らしくなった。そして、役場の担当者が来て、入居する介護施設の会社は、競争入札で決めると語った。入札金額の一番高い企業が落札して、介護施設を運営することになると、教えてくれた。その後、9月初旬、峰山介護という会社の社長が名刺を持って来て、これからお世話になりますと言い、挨拶に来た。

 そして翌日、ハイエースが6台、介護施設の駐車場の止まった。そして、岡山市、倉敷市、玉野氏、瀬戸内市、総社市、赤磐市からの老人デイサービスを中心に事業をしていきますと告げた。翌日から、8時過ぎから、続々と、ハイエースに乗った老人達が、連れてこられて、1階の大きな部屋にあつまり、趣味のような物を中心に、多くのプログラムを開始した。

 その他、小さなクレーンで老人を湯船に入れ、入浴サービスもするようだ。2階は、入居型介護老人施設になり、10人程の中高年の男女が制服で、介護の仕事を始めた。いぜん、この集会所に来ていた近所の人も数人、雇用されて働き出したようだ。その後、たまに救急車が来たり、入所者が体調を崩し、ハイエースで病院に運ばれることも増えたようだ。

 やがて涼しくなり老人介護施設もいつもどおりの生活を続けていた。そして2015年も12月となり、2016年が空けた。小山田夫妻は、集会場が介護施設に貸したので、自由時間が増えて、今年は、スペイン、マドリードの美術館、バルセロナのサクラダファミリア、グラナダのアルハンブラ宮殿を旅行したいと考えた。この話を知った、昔からの友人か一緒生き経ち言われ了解した。

 これには、以前から知り合いの元建設会社・社長、漁業協同組合の理事など、小山田夫妻の友人2組も子供達に仕事を任せ、リタイアしたので一緒に行きたいと言い、総勢6人となった。そこで、以前から世話になってる神戸の有名旅行会社に企画を依頼することにした。

 2016年はスペイン旅行に行きたいと妻の良江さんが夫の小山田聡に言うと、そうだなアルハンブラ宮殿、サクラダファミリアが人気があり、評判も良いみたいだねと言った。それでは時間があるときに、何時もの旅行会社で聞いてくるよと答えた。そこで、大阪の大手旅行会社に、相談に行くと、スペインというとグラナダのアルハンブラ宮殿とバルセロナのガウディの作ったサグラダファミリア、首都マドリードのプラド美術館が有名だと言った。

 5月は、とても混み合うので、3月初旬は、いかがですかと聞いた、予算はと聞くので、1人100万円までと良江さんが言うと、その金額なら計画を建てることができると笑顔で担当者が言った。見学希望先で混み合いそうな施設の入場券はインターネットで先に手に入れておきましょうと説明するので、とれないと困るからねと話した。数日中に、パンフレットと旅行計画書を作成して、ご自宅にお送りしますと言ってくれた。

 とりあえず関連資料をそろえてますと言い、その間、珈琲でもどうぞと応接室に移動した。少しして、お茶菓子と珈琲をもって女性職員が応接室に入ってきた。そこで、ゆっくりとしていると20分位して担当者が入ってきて、パンフレットなどを入れた大きな封筒を渡してくれた。そしてクルーズなんか地中海クルーズはどうですか旅行日数はと聞くと20日前後と言った。それは無理ですと言い10日前後が希望で、最長でも12日位と答えた。

 かしこまりましたと言い、できるだけ早く、予約を取り資料を郵送しますと言った。お昼前旅行会社を出て神戸に移動して素敵なレストランで昼食を食べて15時頃には岡山に帰った。その後、風邪を引かないように注意をして1月から2月の厳寒期を過ごし、2016年は風邪を引かずに過ごした。数日後、資料が自宅に送られてきて3月15日成田空港11時発でドイツ、デュッセルドルフ空港を経由してバルセロナ空港に19時過ぎに到着の便だった。

 資料にはグラナダのアルハンブラ宮殿とナスル朝宮殿、バルセロナのグエル公園、サクラダファミリア、マドリードのプラド美術館の入場券などが入っていた。やがて三月を迎えて、3月8日に、荷物の点検をして、3月9日、成田空港の近くのホテルに入り、翌朝、空港へ向かうことにした。3月9日、10時過ぎに家を出て、新幹線にのり、15時前に東京駅に着いた。その後、JR特急で成田空港へ16時に到着して、タクシーでホテルに入った。

 この日はホテルで風呂に入り酒を飲んで早めに床についた。翌朝5時に起き、6時にチェックアウトして、空港行きのバスで7時前に到着、予約した航空会社の窓口へ行き、登場手続きを終えた。近くのカフェで朝食を食べて9時過ぎに登場口で松戸9時半過ぎに登場を開始、10時、出発した。その後、13時間をかけてドイツ、デュッセルドルフ空港で降りて80分の待ち合わせでバルセロナ行きの飛行機に乗り換え、3月10日19時過ぎにバルセロナ空港に到着。
 
空港から列車でバルセロナ市街地のホテルに入った。軽食をとり酒を飲んで寝ようと努力して眠りについた。翌3月11日、時差呆けが残っていたので今日は楽なコースと考え市内のグエル公園と景色の良いギナルド公園で景色を見ながら散歩してする事を考え、その後、サクラダファミリア、バルセロナ凱旋門見学して、早めにホテルに帰る予定をたてた。最初にグエル公園に8時半にでかけたグエル公園に着くと入り口に大きな階段があった。

 派手な装飾と2つの階段の真ん中に大トカゲのいる。このオオトカゲはモチーフはギリシャ神話だと言われている。そのの体長は何と2.4メートル。グエル公園は、ガウディの夢が作り上げた分譲住宅でグエル伯爵とガウディが1900年から14年にかけて建造。60軒が建設予定だったが、その奇抜なデザインと個性的な価値観は人々に理解されず売れたのは2軒のみ。その後、グエル伯爵、没後、市の公園として寄付された。
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