第31話:夏の猛暑とマディラ旅行1

文字数 2,850文字

 2013年9月、日本に帰ってきても7月以降、雨の日が多い漁に出られない日も多かったようであった。クルーズの会社も数回、天候で中止になった事があったようだ。また、東京では10月12日に31.3℃となり、観測史上最も遅い真夏日となった。また全国57の観測点でも真夏日となった。やがて冬になりやがて、ガザミが美味しくなり、漁協から大木なのを数匹を買って、塩ゆでにした。

 売り物にならない小さなガザミは、全て、味噌汁にしていただいた。12月に入ると、カキの本格てなシーズンになり、牡蠣フライ、焼きガキとカキ飯にしてたらふく食べた。そして、今年も12月24日、健二たちと一緒に、クリスマスパーティーをして、ケーキとシャンパンを飲んで、楽しんだ。そして数日後、2014年があけた。初詣で、家内安全と、商売繁盛のお願いをしてきた。

 そして、正月休みに小山田夫妻が、今年の海外旅行について話を始めて、良江さんが、4,5月のポルトガルの離島の旅に行きたいと、語っていた。その後、寒い日が続き、家と近くに立つ、集会場で事務の仕事をして過ごした。やがて3月中旬、早咲きの桜が咲き始めた。新幹線で大阪の大手旅行会社に行き、フンシャル花祭りとアゾレス諸島とリスボンの旅を企画してもらった。

 その後、海辺の自宅には、冷たい海風が吹き付け、2月いっぱいは、散歩にも出られずに、家の中で生活した。やがて3月になると、春の日も感じられるようになり、晴天で、風の弱い日には、小山田夫妻は、外に出て、春の日射しの中、海辺を散歩する様になった。3月中旬以降は、クルーズ会社の旅行も企画されはじめて、予約も埋まってきた。

 そして、4月に入ると上旬に早咲きの桜が咲き出してくる。中旬の頃には、ソメイヨシノの桜が芽吹いてきて、4月20日過ぎから、南向きの桜の木から満開を迎えていく。25日過ぎには、満開になり、やがて、桜吹雪になり散っていく。その後、山桜が、咲き始めて、5ガツの連休後が見頃と鳴り、大久の観光客が押し寄せてくるのである。小山田夫妻はかねてから計画したポルトガル旅行の支度を始めた。

 2014年4月24日、夜13時に岡山を出て新幹線と成田エクスプレスを使い、成田空港近くのホテルに17時過ぎにチェックインした。ホテルの上昇階のレストランで夜景を見ながら夕食をとって、22時には床についた。翌朝、7時にホテルを出て、空港行きバスで7時30には、登場口に行き、手続きをして、登場時間まで、近くのカフェで待った。10時に搭乗開始し20分して飛び立った。

 その後、12時間以上のフライトで映画見たり仮眠したりして過ごし、アムステルダム空港に降り立った。その後、1時間40分、リスボン行きの飛行機を待ち乗り込んだ。やがて、リスボンに4月26日、18時半に到着した。出国手続きをして、すぐにホテルに入り20時前には、部屋でシャワーを浴びて、22時には床に入ったが、眠れず、テレビを見たりして、2時頃に眠りについた。

 翌朝、4月27日、10時に起き、時差の調整のためホテル周辺を散歩して一汗かいた。このホテルは川から近くで、心地よい風が吹いて、景色も良く川の岸辺のしゃれたカフェで昼食を食べた。翌、4月28日、早朝、5時にホテルを出て、5時20分にリスボン空港に入り、登場手続きをとり、近くカフェで待ち。7時前に搭乗開始となり、7時過ぎに飛び立ち、 その後1時間50分後、遠くに小さな島が見えた思うと、何か道路のような道のような滑走路が見えた。あそこに着陸するのかよと、少し恐怖を覚えるくらい、フンシャル空港は、小さかった。

 その小さな滑走路がだんだん近づいてきて、旋回して、徐々に、着陸態勢をとって、細長い空港の滑走路へ向かっていった。その後、神業みたいに、小さな帯のような滑走路に飛行機が吸い込まれていき、着陸したときには大きな歓声があがった。マディラ島に着くと、フンシャル市内行きのバスに乗り換えて、午前10時前には、予約したホテルに到着した。

 指定されたバス停で降りて、上り坂を10分、登る、これが意外に疲れて15分かけ、ホテルに到着すると、強い日射しで、汗をかき、シャワーを浴びた。その後、ベッドに入り、明日のフンシャル花祭り本番に向けて、体調管理のため仮眠した。昼前に起きて、昼食をとった。

 この近くのラブラドーレス市場が面白いから見に行く問いと言われ、夫婦で出かけた。その市場の中で、花売り場を見つけ、そこに奇妙というか、派手というか、鳥のような形をした色鮮やかな花を見つけ、何てきれいな花なのと思わず歓声をあげた。そこで、店員に花菜の名前を聞くと、ストレチアと教えてくれた。数本残っていたので、一本、買いたいが、いくらと聞くと100ユーロと言った。

 そこで、食料品を買ってから、すぐ来るからとって置いてと言うとOKと言ってくれた。その後、魚売り場へ行くと、マグロやグロテスクな黒くて長い魚が見えた。八百屋で日本で売ってるものとは多少違うがバナナとオレンジとリンゴと桃のような果物を数個買い、最後にブドウを買った。最後に花屋へ行き、極楽鳥花「ストレチア」を買った。帰りは、上り坂で10分歩きでホテルに着くと汗をかいたので、

 部屋でシャワーを浴び、フロントの人にストレチアを見せた。すごいわねと驚いて高かったでしょうと聞くの100ユーロと言うと笑った。笑った意味は、わからなかったが、花を生ける花瓶かビールのジョッキでも構わないから貸して欲しいと言うとビールジョッキを持って来た。そして英語の話せる男が水を頻繁に替えれば、長持ちするよと言った。

 やがて夕飯時になると、バターの良い香りがする、グリルしたサツマイモ入りの鉄板の上にのってが出て来た。その他、ふわっとした焼いた魚もあった。そして夕食が始まり、ワインも注いでくれ、食べ始めると、魚が美味しく、上手いというと作うと、笑顔になった。グリルしたサツマイモ入りの鉄板焼き風の食べ物もバターの味で美味しかった。

 そして、魚は何かと聞くと、大きな魚を焼いたものとタコをオイル焼きが食卓に出された。主食のパンと付け合せのグリルしたサツマイモをもってきた。そして食後、カサガイをたっぷりのバターとガーリックでグリルして、食卓に出て来た。食べる前にレモンを絞れば最高のおつまみになると言われ、マディラワインのつまみにした。これが、最高のつまみで、ワインを一段と美味しくした。

 フンシャル花祭りは4月30日、昼からオープニングで5月1日、2日の3日間、行われると知らされた。そこで4月29日は、マディラ島の観光をしようと考えて、ホテルの人と打ち合わせをすると世界で2番目の高さの断崖絶壁「ジオラン岬」を教えてもらった。その他には、美しい植物園「ボターニコ・ダ・マデイラ庭園」「トロピカル・モンテ・パーラセ庭園」も十分に回れると言い時間が余ったらヨットでいるかクジラを見てくると良いと言われた。
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