第38話:バチカン見学2

文字数 2,856文字

 ラファエロの間は、バチカン宮殿にある4つの部屋の総称。これらの部屋で一連の応接室を構成しており、教皇庁の一部として公開中。ラファエロ・サンティと彼の弟子らの手による多くの著名なフレスコ画が展示されてる。ミケランジェロによるシスティナ礼拝堂の天井画とともに、フレスコ画としては盛期ルネサンスを代表する作品として広く知られている。

 ラオコーン、システィーナ礼拝堂に次ぐバチカン美術館の人気スポット。傑作壁画家ラファエロと、その弟子が天井画・壁画を手掛けています。ここで鑑賞できる壁画「アテネの学堂」は世界中で知られ、有名すぎるほど見学者で超満員で、通り抜けるのも困難になることもあるので覚悟して挑んだ方が良い。でも、傑作壁画を目の前に「これがミケランジェロか」「ラファエロ発見」など楽しみながら芸術作品を堪能できる。

 これらの像はベルヴェデーレの中庭のピオ・クレメンティーノ美術館内にある。トロイの神官ラオコーンが女神アテナの放った蛇に、絞め殺されてしまう場面の彫刻作品として有名。ヘレニズム期の傑作と言われるこの彫刻、私たちも一度は教科書でお目にかかったことがある作品。『あの超歴史的作品を実際にこの目で眺めることができる』一生の思い出になる。バチカン美術館には、絵画作品を集めた絵画館も存在する。

 少し時間に、余裕があったのでバチカン美術館に、立ち寄った。絵画館ピナコテカには、すさまじいコレクションが目白押し。レオナルド・ダ・ヴィンチの未完成作品、ラファエロの絶筆を含む三作品「その他小作品もある」。カラヴァッジョ、フィリッポ・リッピなど、イタリア絵画好きなら、特に必見したい作品の数々ある。イタリア絵画がよく分からない人でも、あのレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を一見できる。

 とにかくバチカン美術館は、館内自体が非常に広い。全てをゆっくり堪能しようと思うと、丸一日はかかる。特に、人気の高いシスティーナ礼拝堂とラファエロの間は、順路の最後にあり、時間がかかる、時間に余裕がないなら、ラオコーン、ラファエロの間、システィーナ礼拝堂を見るべきだ。

 この3つだけを鑑賞するという人でも作品にたどり着くまでに時間がかかる。1時間半から2時間は、この点は、念のため考えておくと良い。最近、バチカン博物館の観光客を狙った詐欺被害が続出。バチカン博物館のチケットは『バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂の観賞チケット』で価格は、最大でも21ユーロ。バチカン博物館内には、気軽に入れるレストランやカフェが沢山り、休憩が出来るので安心。

 カフェチェントラレは、地下エリア、フードコートの隣にカフェがある。飲み物やデザートやおやつが充実していて、休憩所としても人気がある。こちらもフードコート同様、お昼前後以降はかなり混み合うことが予測される。具だくさんのパニーニも4ユーロと手頃な価格で楽しめます。スナック菓子屋ジュースも豊富なので、お子様連れでも安心。カフェデッレカロッツェは半地下エリアのカフェチェントラレよりも小規模です。

 しかし売っているものや価格は同じになっている。もしフードコート内のカフェが混み合っている様であれば、こちらのカフェを覗いてみると意外と空いているかもしれない。ピッツェリアは、地下エリアのフードコート出入り口を出て通路に戻り奥に進むと突き当りにあるビザ屋さん。美味しい本場バチカン産の料理を堪能出来る。ローマ市内でスタンダードな四角形でなく、円形のピザなのも、日本人には、うれしい。

 バチカン市国を堪能した後、ホテルへ戻り、風呂に入ってビールを飲むと、どっと疲れが出て、22時には、床についた。翌、5月14日、朝8時に起き、朝食をとって、9時に出発して、地下鉄A線に乗り、フラミニオ駅でおりて、徒歩10分程で、「ボルゲーゼ公園」に到着した。そこで、のんびりと散歩しようと考えたが、広いので自転車も貸してくれるというので二人乗り自転車を貸し出しもらった。

 何しろ80ヘクタールもある広大な公園で、自転車でしばらく行くと。馬が支えているような形の噴水が目に入った。これが、有名な、海馬の噴水 「フォンターナ・デイ・カヴァッリ・マリーニ」だった。ボルゲーゼ公園内のカヴァッリ・マリーニ通りとプパッツィ通りが交差するところが円形広場になっていた。その広場のど真ん中にある噴水。噴水の名前の通り四頭の海馬で、大きな水盤を支えていた。

 その水盤の中央にキノコの形をしたものが二段重ねになっていて、一番上の所から水が噴出して下へ下へと水が流れ落ちていました。園内にあるいくつかの噴水は水枯れしているものもありましたが、この海馬の噴水はよく水が出ていた。もちろん、写真を撮って来たが、実に癒やされる、良い噴水だった。その他にも、有名なボルゲーゼ美術館やローマ国立近代美術館などの美術館や動物園もある緑豊かな公園。


 しかし時間が少ないので、美術館や動物園には行かず、林の中を歩き、広い池のたもとに建つ「アスクレピオス神殿」まで行き、しっかり見学して、写真を撮り、心地よい時間と景色を楽しんだ。どこもかしこも歴史のある街にあって、緑豊かな公園に実に良い感じだった。その後もサイクリングを続けると、ボルゲーゼ公園の中を通るサン・パオロ・デル・ブラシーレ通りに建つゲーテの像を発見した。

 その像の高さは5メートル以上あるでしょうか、女神に囲まれまっすぐ前を見つめるゲーテは、実に堂々としているように見えた。その他にも、ボルゲーゼ庭園には非常に興味深い場所がある。ダイアナ神殿のすぐ前にある小さな湖にあるアスクレピオス神殿も素晴らしい遺跡だった。ダイアナ神殿「弓と動物愛好家に熟練した狩猟のローマの女神」。

 円形寺院「18世紀の終わり頃に建てられた」は、ラファエロ通りとプパッツィ通りの交差点にある。アーチ階段を支えるコロネードが置かれている円形の階段によって形成された。構図全体はダイアナの像を収容するために建てられたもので、古代ローマの像であり、矢筒から矢を引き出す行為で表されていました。自転車で公園内を走り回り、お腹が空いてきた。

 時計を見ると13時になっていて、自転車を返して、昼食をとることにした。そこで、近くの英語を話せそうな公園のかかりの人に、安くておいしい、ジェラードと旨い珈琲とパスタ、ピザを食べたいのだが、教えて欲しいというと、「Caffe、Ciampini、di Marco Ciampini」を教えてくれた。その店までの地図まで書いてもらい、お礼を言って、ボルゲーゼ公園を出た。

 その店は、ビルの屋上にあり、パスタとピザとジェラードを食べて、最後に珈琲を飲んだが、本格的な味に感動した。全品、実に美味しく、カプチーノ、カフェオレも最高の味だった。高級感はなかったが、オープンテラスで景色も良かった。その後、精算するときにも感動した、それは、あれだけ食べて2人で15ユーロ、2千円ちょいだったからだ。
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