第39話:ナポリと青の洞窟見学

文字数 2,864文字

 見学を終えて、地下鉄に乗って、ホテルに20時過ぎに到着した。ゆっくり風呂に入って、ビールを飲みながら、今日、観光したのボルゲーゼ公園内の古代ローマの彫刻や建物の話をして22時には、床に入った。翌、5月15日は、朝6時に起きて、ホテルをチェックアウトして、ローマ・テルミニ駅を7時半に出発し、フルミチーノ急行で、約2時間半、11時過ぎにナポリ中央駅に到着した。

 ナポリに到着すると温かいのを通り越して、強い日射しで暑いくらいだった。ホテルを出るときに、ナポリに行ったら「スリに注意して、バッグは斜めがけに持て」と言われた。ナポリは、スリが多いらしく、十分にしろと注意された。お腹が空いてきたので、昼食をとるためレストランに入り、奥さんは、パスタ、小山田聡は、ピザを注文した。やはり、ピザは絶品。

 マルゲリータの有名店を訪れたので、薄く伸ばした生地はパリパリで、トマトソースはモッツァレラチーズはとろりとしており、とにかくおいしい。しかも値段も割安で、かなり得した気分になりました。ローマでたべたピザは、薄くパリパリでナポリのピザは、やわらかく厚め。どちらも、十分に美味しいが、薄くパリパリしているピザになれていたのでローマの方が良いと感じた。

 食事して、ホテルに荷物を置いて、2,3時間で見学できる所でお奨めを聞くと、サンタ・キアラ教会と言われた。ホテルから徒歩10分足らずと聞いて、簡単な地図を書いてもらい、向かった。サンタキアラ教会は、14世紀に建てられたナポリで一番大きなゴシック様式の教会。一度バロック様式に建て直されましたが、第二次世界大戦で破壊された後、ゴシック様式に復元され。教会内部はとても質素で、静かで厳かな感じ。

 サンタキアラ教会の見どころは、実は教会自体ではなく、敷地内にあるサンタキアラ修道院の中庭。サンタキアラ教会も、おすすめですが、マヨルカ焼きの回廊が美しいサンタキアラ修道院は必見。マヨルカ焼きのタイルで飾られた回廊と中庭は感動するほど美しく、美しい街ナポリでも有数の撮影場所となっているらしく、小山田夫妻も何枚も写真を撮りまくったのは言うまでもない。

 マヨルカ焼きのタイルだけでなく回廊のフレスコ画も必見。この中庭は有料6ルーロ、1000円位、だが、入場して見学すべきと考える。中庭の奥は、小さな美術館があり、第二次世界大戦の被害にあわなかった教会の装飾品や、戦前の教会の様子などが展示されている。そこから外に出られる廊下があって、古代ローマ遺跡も見物できた。じっくり1時間以上かけた。

 ここでは、何と言っても回廊の天井、壁面に描かれた素晴らしいフレスコ画が、一番の見所であろう。そのフレスコ画をじっくりと見学し、16時過ぎになり、サンタキアラ教会を後にした。その後、この近くのナポリの繁華街であるスパッカ・ナポリを散策していると、地元の人が、続々と入っていく、小さなレストランを見つけた。小山田がボーノ?と聞くと、にこやかに、ボーノと答えた。そこで、中に入ると、大勢の地元の市民がパスタとピザを食べていた。

「郷にいらば郷に従え」と言う通り、マルガリータとトマトパスタとイタリアン・ワインを注文した。今回も昼食の時と同じ様に、奥さんと半々にして、食べてみたが、旨い、旨すぎる、量も日本人には十分であり、あまり旨いので、あっという間にたいらげた。すると店員が、ジェラードというのでジェラートと珈琲を注文した。夕食を終えると、夕暮れ時になり涼しくなった。タクシーを拾っ、ホテルの名前を言うと10分足らずでホテルに到着した。

ホテルに戻ると明日、5月16日、カプリ島へいきたいと言うと、インターネットを使い、高速船「22ユーロ」と青の洞窟の入場券「17ユーロ」の購入画面を出して自分で購入した。しかし青の洞窟は年中オープンしているわけではない。狭~い入り口から中に入るため、風や潮の状況により入れないことも多々ある。しかし、冬以外のシーズンは、オープンしてる確率が高い様だ。

 翌、5月16日、朝6時に起きて、軽くパンを食べ6時半にホテルにタクシーを予約しておいた。10分ほどで、高速船の出るモロ・ベヴェレッロ港に到着した。そして7時発の高速翼船「アリスカーフォ」に乗り込んだ、ホテルを出るとき、高速船は、後ろの方が揺れが少ないと聞いていたので、小山田夫妻は、その通りに、後部の座席に向かい、座った。

 高速翼船が出発すると海の上を飛ぶように進む。前方席は上下の振れ幅が大きく 後方の席の方から席が埋まっていた。その後、約50分でカプリ島に到着した。この日の海は、それ程荒れてるという感じではなかった。カプリ島の到着と、青の洞窟への観光船が、動いてると知らされ、ひと安心した。海の遠くの方を眺めていたこともあって、船酔いにならず、無事、カプリ島に到着した。

 船がカプリ島マリーナグランデ港に到着したら次は青の洞窟入り口行きのモーターボートに乗り換える。そこから、青の洞窟入り口までの往復で約15ユーロ。時刻表はなく、到着順にモーターボートに乗る。モーターボートで洞窟入り口まで到着したら、今度は手漕ぎボートに乗り換える。海上でモーターボートからボートに乗り換えるためスポーティな格好にして良かった。

 当たり前のことだが、ひっかりやすいスカートなどは危険なので避けるのが無難。また夏の繁忙期は海上での数時間待たされることも多い様だ。もちろん、インターネットで情報を見ていたので、熱中症予防のための帽子、サングラス、をつけて、モーターボートの中で、日焼け止めも塗っておいた。4人乗り程度の手漕ぎボートに乗り換えたら、手漕ぎボート&青の洞窟入場料として14ユーロを支払う。

 できるだけ事前に用意しておくとスムーズとも書いてあったので抜かりなかった。海は透明ですが深い。手漕ぎボート乗りのジョバンニさんから青の洞窟が気に入ったら、しがない船頭に心ばかりのチップをと言われた。チップは1人当たり1ユーロ程度が相場。降りる時に船頭さんに渡してあげると事前に情報を得ていたので言う通りにした。

 木の葉のように揺れる手漕ぎボートで、青の洞窟入り口へ近づいたら、船頭の合図と共に頭を下げて!波が高めのときは、ボートの上で仰向けになりますよ!と言われた。青の洞窟の入り口は、幅、約2メートル、高さは、なんと1メートルしかない。「波が高かったら入れないよな~」としみじみ納得する狭さ。それにしても、よくまあこんな所に、美しい洞窟を見つけたものだと小山田夫妻は愕いた。

 狭い洞窟の入り口にかかる鎖を船頭が引っ張り、「そーれ!」とひと息にボートは洞窟の中へ!奥行き約60メートルもある深い洞窟は真っ暗ですが、さあ、入り口方向を振り返りましょう。そこには、差し込む光を反射してマリンブルーに輝やく海!思った以上に手こぎボートでの時間が長いので、感動もひとしお。自然が、創り出す美しいブルーに感動。注意しながらカメラで写真を撮りまくった。
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