第16話

文字数 1,169文字

同級生の娘さんが学校でイジメにあっていることを知って。お店に向かおうと。連絡をした。

「今日、お店の席、空いてる?」

「年末やからなぁ~?予約でいっぱいやねん。水臭いやないかぁ~?」

「お前がなぁ~?」

「あははははっ」
同級生と僕は一緒に笑った。

「落ち着いたら話すわっ」

「僕は学生の頃、一緒にサッカーしようや?って言ってくれたの感謝している。力になれないだろうけど。話なら聞けるから」

そう伝えたんだけど。気持ちが落ち着かなくなってしまった。そうだ。近所のマスターに、一緒に悩んで貰おう。何という身勝手。この忙しい時期に。

「同級生の娘さんがさ?イジメにあっているらしいんだよね?何故だかお姉さんの時も、あったらしくって」

「…」
マスターそういう話は苦手だ顔。それでも聞いて欲しくて。話を続けた。

「高校の先生とガチの話し合いをしたらしくってさぁ~?壁を自らで乗り越える術を教えるのも指導の一環です。って言われちゃったらしくってね?」

「まぁな。休み時間に廊下フラフラ歩いているだけの先生おるわぁ~っておもてたけどな?あれも、そういう奴の抑止力になってるんやろぅからなぁ~?」

「冷たいような。冷たくないような。期待感だけのような。もどかしくなっちゃうんだけどね?」

「自然になんとかなるやろぉー?みなたな奴やろ?」

「学校側からのアプローチ。何かしらあった方が良いと思うんだけどね?如何なんだろうな?...サラミとバジルのトマトピザ食べて帰ろう」

時間大丈夫かな?ダメだったら「ないなぁ」って伝えてくれる。甘えさせてくれる。

「・・・ええよ」

「ビールもお願いしますっ!」
今だっ!って追加した。「ええよっ」って。この「ええよ」は、この話の後だったら、しゃーなしやぞ?顔のマスター。すいません・・・。

「小千種が~。ビール欲しいんやって~?」

「ありがとうございますっ♪」
マスターの奥さんは答えながらサーバーに向かった。

同級生から連絡がきた。忙しいはずなんだけどな?マスターに「ちょっとすいません。連絡来まして」のデスチャーを送る。「ええて。行ってこいや」顔で手でしっしっって。外に出た。

「めちゃめちゃ混んで、忙しいっ!言うてるやろっ!」

「連絡してきたのそっちじゃん。アハハハッ。如何したの?」

「お前の弟を身代わりにして話し込んだるわっ!!」
予約してたの僕の弟とその友達。やばいな。タイムリー感。持ってるなぁ。

「きゃははっ。そう。それは良かった。頼むよ」

「俺がっ!誰かっ!分かってるんかっ!!」
同級生のテンション高い感じ。既に一緒に呑んで酔っている。何時もの事?声大きいな。ってなりながら。

「空いたら行くよ?きゃははっ」

「お前は来んでええっ!」

同級生と僕「キャハハッ」
大丈夫。心配するなっ。って強がっているみたいで。正直になれば良いのに。外が寒いと呑みに行きたくなります。
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