第42話
文字数 782文字
「これ?どうするんですか?」
アルバイトさんはニヤニヤしながら
「これをこうすれば、いいんですよ?」
んー?知らないのかな?ってなりながら。いやぁー?知っているよね?
「あっ!分かったっ!」
ピッ!ちょいちょいちょいー?自動だからそれっ!!自動だからぁ~っ!!マシーンを止めた方が早いか、グラスを受け口に運んだ方が早いか?あたふたする。時折視界に入るアルバイトさんはすごい笑顔に。いやいや、それどころじゃない。って。再び、あたふた。
アルバイトさんは、ささっとグラスを注ぎ口に運んだ。危ないなぁ~。
ある単語を言わせようとしたね?絶対。今。したよね?おいおい。「もぅ」って顔をアルバイトさんに向ける。「知らないですっ!ウフフッ」って顔しちゃって、わざとだ。本当にね?もうちょっとで「おめぇ~に。出たり入ったり。してやろぉか?」って言う衝動を。可愛いから勘弁しといてやるよ。まったく。再び、「もぅ」って顔をアルバイトさんに向けると。「ウフフッ。楽しいでしょっ♪」って顔。
「あのぉ~?一目惚れしてましたっ!」
「私が若いからでしょっ♪」
何故だか、僕の隣を小走りで掛けてった。
「・・・。いけずやわぁ~?本当に」
店員さんにへらへらしてながら僕は「来ねぇーからな?フフフッ」ってした。
「あふぉなん?」
店員さんと僕が話し込みそうになると。アルバイトさん切り替わり早く帰っていった。
「私のタイプではないですっ♪」
「アハハハッ。お疲れ様です」
親族達から八坂神社や清水寺界隈には観光客が戻ってきているって聞いて。アハハハッ。お客さん増えてないんだけどっ。って思いながら、「そう、それはいい事だね?フフフッ」何故だか、「お前が悪いんちゃうん?」って伝えられているようで。「僕は悪くないよ」って強がった。
「マスターが。悪いっ」
通話中に、話し掛けるなって。「分かったよ」ってデスチャーを店員さんに送った。