第2話
文字数 1,274文字
「京都駅はどこですか?」中国語のイントネェーションの女性。分かりやすく観光客。
「祇園のことは、良く分からないんですよ。上京区に住んでいるので・・・」
「…京都駅は何処ですか?」
あれ?聞こえなかったのかな?早口すぎたのだろうか?言葉で説明することを諦め、スマホを取り出した。
「スマホの地図を見て貰っていいですか?」
「ムフフッ」
「此処から真っすぐ川沿いへ。そして左へ向かって行くと京都タワーが見えてくるので。目印に歩いて貰えれば京都駅に辿り着けますよ?」
「鴨川ですよね?ムフフッ」
分かりやすく中国語のイントネェーションから標準語に女性は変えた。
こ、こいつ…。他店のスパイじゃん。というより挨拶に来てくれたんだ。って理解した。
「そうですね。あはははっ」
後から男性が女性の隣席へ。何処かのSNSで見たことあるような…。似顔絵アプリでアニメ顔にしている…マスターじゃん。「お前のような、めんどくさがりが居ないか見回っているんだぞっ!!」って受けとれなくは無かった。
「お名前は?ウフフッ」
女性は標準語のイントネェーションで聞いてきてくれた。
「小千種です…」
「阿久津ですっ!」
女性と男性は声をはもらせた。マジで他店のマスターじゃんか~。聞いたことある名前。うわぁ~。やばっ。そういうの要らないじゃん。というか。大御所じゃん。
「京都駅は何処ですか?ウフフッ」
再び女性は訊ねてきた。ちゃんと答えないといけないという圧に負けた僕。
「此処から歩きだと37分位。掛かりますよねぇ~?街並みを楽しんで貰えるならその方が良いと思いますけどね?途中、祇園四条って地下鉄がありますので。時間がないのであればね?乗れば楽に向かえますよ?」
女性は良くできましたっ!って顔で僕を見た。子ども扱いだ。
「ウフフ。京都駅は何処ですかっ?」
中国語のイントネーションに戻さなくてもいいじゃん。楽しそうに。ちょっと遊んであげるって声色に変わった。ちょいちょいちょいー。いいですけどねぇ~?って。「フフフ」って釣られた。
「お前なっ!?何回。聞くねんっ!正直。めんどくさいんやぞっ!こっちもなっ!!」
いい番だなと感じた。やっぱり独りじゃダメなのかな?不安になってきた。…でも、このお偉いさんは「大丈夫だよ?」って。してくれているようで嬉しくなった。
「良くご存じでしょうからね?実際はね?流石です。面白いです。アハハッ」
「ようわかったやろっ!?これやるから。なっ?」男性は強引に顔を近づけ僕の手を握りビニール状の何かをくれた。
「うちにも。来て下さねぇ~?ウフフッ」
また遊んであげるわぁ~?感を与えてくれながら、女性は振り向きながら手を振ってくれた。
「アハハッ。タイミング合えば、お願い致します。ありがとうございます」
「ようぉ~。噛んで食べろよっ!いつもの奴やっ!よう知っとる奴やっ!」
男性は振り向かずに上を向きながら大声で。
左手に握らせてくれてたのは、生じゃない方の堅い方。
「堅い方。好きじゃないだよなぁ~」
一瞬。よぎりそうになった。頭の中で、かぶせ気味に。「ありがとうございますっ!」って思った事にした。
「祇園のことは、良く分からないんですよ。上京区に住んでいるので・・・」
「…京都駅は何処ですか?」
あれ?聞こえなかったのかな?早口すぎたのだろうか?言葉で説明することを諦め、スマホを取り出した。
「スマホの地図を見て貰っていいですか?」
「ムフフッ」
「此処から真っすぐ川沿いへ。そして左へ向かって行くと京都タワーが見えてくるので。目印に歩いて貰えれば京都駅に辿り着けますよ?」
「鴨川ですよね?ムフフッ」
分かりやすく中国語のイントネェーションから標準語に女性は変えた。
こ、こいつ…。他店のスパイじゃん。というより挨拶に来てくれたんだ。って理解した。
「そうですね。あはははっ」
後から男性が女性の隣席へ。何処かのSNSで見たことあるような…。似顔絵アプリでアニメ顔にしている…マスターじゃん。「お前のような、めんどくさがりが居ないか見回っているんだぞっ!!」って受けとれなくは無かった。
「お名前は?ウフフッ」
女性は標準語のイントネェーションで聞いてきてくれた。
「小千種です…」
「阿久津ですっ!」
女性と男性は声をはもらせた。マジで他店のマスターじゃんか~。聞いたことある名前。うわぁ~。やばっ。そういうの要らないじゃん。というか。大御所じゃん。
「京都駅は何処ですか?ウフフッ」
再び女性は訊ねてきた。ちゃんと答えないといけないという圧に負けた僕。
「此処から歩きだと37分位。掛かりますよねぇ~?街並みを楽しんで貰えるならその方が良いと思いますけどね?途中、祇園四条って地下鉄がありますので。時間がないのであればね?乗れば楽に向かえますよ?」
女性は良くできましたっ!って顔で僕を見た。子ども扱いだ。
「ウフフ。京都駅は何処ですかっ?」
中国語のイントネーションに戻さなくてもいいじゃん。楽しそうに。ちょっと遊んであげるって声色に変わった。ちょいちょいちょいー。いいですけどねぇ~?って。「フフフ」って釣られた。
「お前なっ!?何回。聞くねんっ!正直。めんどくさいんやぞっ!こっちもなっ!!」
いい番だなと感じた。やっぱり独りじゃダメなのかな?不安になってきた。…でも、このお偉いさんは「大丈夫だよ?」って。してくれているようで嬉しくなった。
「良くご存じでしょうからね?実際はね?流石です。面白いです。アハハッ」
「ようわかったやろっ!?これやるから。なっ?」男性は強引に顔を近づけ僕の手を握りビニール状の何かをくれた。
「うちにも。来て下さねぇ~?ウフフッ」
また遊んであげるわぁ~?感を与えてくれながら、女性は振り向きながら手を振ってくれた。
「アハハッ。タイミング合えば、お願い致します。ありがとうございます」
「ようぉ~。噛んで食べろよっ!いつもの奴やっ!よう知っとる奴やっ!」
男性は振り向かずに上を向きながら大声で。
左手に握らせてくれてたのは、生じゃない方の堅い方。
「堅い方。好きじゃないだよなぁ~」
一瞬。よぎりそうになった。頭の中で、かぶせ気味に。「ありがとうございますっ!」って思った事にした。