第45話

文字数 977文字

少数の。小さいの達が入店してきて楽しそうにしている。それでいて良いね。って思える。優しい雰囲気。後から母親二人。僕は季節限定のハンバーガーを食べていた。

「お母さんの好きなタイプの人居るよ?」
「アハハハッ。追い払わんでいいんやで?」

小さいのは母親の腰に抱き着き母親の顔を見ている。そっか。追い払われているのか・・・。ドリンクを一口。母親二人は目の前から離れないで此方を見ている?

程々、近くから離れてくれない。あれ?ってなって。一人掛けのカウンター席なのに。母親二人の顔を見ようとした。ゆっくりと。胸元まで目線が来た時。声に出さず笑ってくれている。

もう一人は、今のじゃ顔見てくれてないでしょ?って。可笑しくなってしまって。何故、僕は顔を見ようとしたんだろう?恥ずかしくなって。「フフフッ」うんうん。応援していますとした。

「綺麗な人でしたぁ~っ!!」

駐車場で男性と女性は顔を見合わせていた。

「鍵かけた?」
「ちゃんと掛けたよ?」
車の施錠。女性は嬉しそうに「ウフフッ」って。取る人居ないよ「フフフッ」音楽を聴こうと思ってワイヤレスイヤホン。

「Bad is low」

キャハハッ。酷いイヤホンだと思って。充電。稀にはしないとなぁーって。公園を経由して緑を見て来てもいいなぁとなって。自粛しよう。

「いち きゅー にぃーてんにぃーっ!!」

「・・・」

「いち きゅーにぃーてんにぃーっ!!」
「それ言うんやったらっ。ゴーやろっ!!」

勢いよくカヌーを漕ぐ小父さん。小さいのは自転車。何往復目だ?小さいのも、小父さんも好きだな・・・。眺めている僕も変わらないのか・・・。そろそろ、戻るかな・・・。

「はよ。しぃーさっ!」
横顔を見せながら女性は、両手、両足を程よく開いていた。正面の顔を笑顔で覗き込むと、嬉しそうに・・・。

「掛かりすぎましたっ!」
アルバイトさんは真っ赤になってバックヤードに。キャハハッ。アクリル板越しな上に。マスク越し。且つ、カウンター越しであるのに・・・。

「トイレ行ってきますっ!!」
トイレに駆け込んだ。バックヤードに居た店員さんは、戻ると出て来ていて。

「誰とでもしないで下さいっ!!」
怒り顔。いやいやいやっ。君もだろ?って面白くない顔を返した。

「ク、クリア朝日・・・」
「それだったら、いいですっ!早く。会計して下さい」
店員さんの怒り顔をチラチラみながら会計をした。

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