第29話

文字数 521文字

「いらっしゃいませ」
青年達はテーブル席に着いた。

「彼氏いるー言うてる子にな?約束して言うてもうたんやからな?守れよ?そう言ううんな?守らないやつ、めちゃ嫌いやねん」

「せやから、来たやろ?」

「ハハハッ。注文悩むわ~」
「キャハハッ。注文も掛けて頼んだげて。とかなぁ?ヤバいわ」
「わらび餅あったら分りやすいのにな?」

「キャハハッ」
「キャハハッ。あのお店の人に、私と同じ言葉。伝えてくれるんやったら言うたげるわぁ~。ってな?ガチなんちゃうん?」
「キャハハッ」
手を挙げる青年。俯き心を整えようとしている青年が一人。残りの三人はニヤニヤしている。聞こえていたから・・・。分かるには、分かるんだけどね・・・。

「ご注文お決まりでしょうか?」
「フフフッ」
俯いていた青年は声を荒げた。

「あなたの彼女ですっ!!」
伝え終わった後、恥ずかしそうに再び俯いて椅子に座る。

「キャハハッ」
青年たちは笑い転げている。

「ハハッ。ありがとうございます」
近くのお店から此処ですか・・・。これなぁ~。営業に来てくれた店からかぁ~。律儀なもんで。ありがとうございます。勧めてはいるんだけど。此方からも。常連さん誰だか分からないけど。行ってくれたんだろうな。僕はこの場所を動けない体裁で。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み