第24話:信州から帰り息子にマックを買う

文字数 1,477文字

 お宮さんの全体を見て回ると、注連縄「しめなわ」の太さが、印象に残った。また、諏訪は酒所が、多くの酒樽が宣伝用に展示されているのが面白かった。その後、近くにある諏訪大社下社秋宮をたずねると、やはり、ここにも寄進酒樽が見られた。峯崎は、以前、真澄「夢殿」を飲んで旨かった事を思い出した。

 ここには、日本の国歌・君が代の歌の文句「君が代は、千代に 八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」の中に出てくる、「さざれ石」があり、立て看板に、その詳しい、解説が書かれていて、多くの人達が眺めていた。事前に調べた資料によると、この近くに美味しい羊羹屋「新鶴本店」があると書かれていたので探すと見つかった。

 見本の羊羹をいただくと、確かに旨い。そこで、自宅用と2つを進物用にと3本の羊羹を購入した。もう一つ、諏訪大社下社秋宮の近くにある山猫亭という個性的な名前の信州そば屋が旨いと本に紹介されていた。そこで店に入ると、既に、満席で、数分で、空きますので、お待ちくださいと言われ、待つこと15分程で席についた。

 天ぷらそばを頼んで食べると、細めの麺だが、麺の色は黒っぽくなく、明るい色でだった。食べてみると香りが素晴らしく、確かに言うまい。これと、天ぷらが良くあっていて、実に旨かった。以前、蕎麦は、香りと喉ごしだと言われたのを思い出し、確かにその通りだと再確認した。あまりの旨さに、ざるそばを1人前追加したほど。

 ステファニーも蕎麦が、美味しいと絶賛した。その後、岡谷のやまびこ公園に、行き、諏訪湖と上から見下ろし、諏訪湖の向こうに八ヶ岳の景色が素晴らしく1時間、散策して多くの写真を撮った。そして、車で岡谷インターから中央高速に入り、途中、山梨の大きなサービスエリアで休憩して、大月ジャンクションを左折して富士吉田インターチェンジ方面に向かった。

 そこを抜けて、御殿場経由で16時過ぎ、沼津の家に到着。9月、10月、ステファニーと2人で、日帰りで、修善寺温泉に出かけ、ゆっくりと温泉を楽しんだ。地元のレストランでデートしてる気分で食事したりして楽しんだ。一方、息子の和也とは、毎月1,2回、秋葉原へ行き、ステレオの試聴室で音楽を聴いたり、パソコン店で新型パソコンを見ていた。

 しかし、最近、マッキントッシュがデザインもカッコ良いし達也はキッドピックスにはまっていて夢中で絵を描いていた。やがて12月を迎え、突然、峯崎悦郎が、息子の和也にクリスマスプレゼント+お年玉として、マッキントッシュを買ってやると言うと大喜びした。出かける前に秋葉原のマックショップにLCⅢと12インチモニターなどフルセットの在庫を確認した。

 店に電話して、価格を聞くと31万円と言うので持ち帰るから30万円でと交渉するとOKと言われ、車で2時間かけて秋葉原のマックショップへ到着。代金30万円を支払い帰り際にできるだけ面白い子供用ソフトを始め数多くのソフトウェアをサービスしましたからと笑いながら店主が言った。そのLCⅢのセットを店の人にも手伝ってもらって車の後部座席に乗せた。

 そして夕方15時過ぎに自宅に帰ってきて和也の部屋の机の上にLCⅢのセットを置いた。す
ると、母、ステファニーが部屋に入り1日2時間以上遊ばない事。22時迄には寝る事を約束しなさいと言うとわかりましたと答えた。

 やがて1995年があけた。初詣でに行き、達也のすこやかな成長と家内安全を願って帰って来た。その後、キッドピックスで絵を描いて楽しんで、同じ絵を画用紙にクレヨンで描いて、机の前に、次々と張り出した。
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