第12話:徳久先生が心筋梗塞で緊急手術

文字数 1,245文字

 11月29日、17時に悦郎がマイクを持ち、徳久先生の77歳「喜寿」の祝いの開会を宣言し、全員が、おめでとうございますと祝杯をあげた。徳久先生もビールで乾杯した。その後、順番に、徳久先生にお世話になった人や、ご恩を受けた人達の話が続いた。その話をうれしそうに、聞いていた。

 そして、17時半頃から、食事や料理が各テーブルに、配られて、飲食しながら多くのエピソードが語られ続けた。その様子を徳久先生は、満足げに眺めていた。その後、19時になり、これで徳久先生の77歳「喜寿」の祝い宴を閉会させていただきますと悦郎が宣言した。その後、帰る人、残って語り続ける仲間達に別れた。

 悦郎は、徳久先生をクラウンの後部座席のせ、ホテルを出発した。今日は、大変楽しかった悦郎もずいぶんと大人になった事を喜んでくれた。将来、私みたいに世のため人のために活躍しろと言った。その後、10分位して車を止めてくれと言い止めると胸が苦しいと言い始めた。近くの商店を探し事情を話し、この近くで大きな病院はないかと聞いた。

 すると、伊豆長岡の順天堂大学付属静岡病院が良いと教えられ、電話番号を聞き、電話を借りて話すと、救急外来に、できるだけ早く連れてきなさいと言われた。店の主人に寸志を置いて、お礼を言って、車を走らせた。少し飛ばしますと言い修善寺に向かい30分で到着した。直ぐにストレッチャーに載せたが、後部座席下に吐いたものが残っていてた。

 そこで、後部座席の下のカーペットとゴムを廃棄した。救急外来で待っていると緊急手術が、必要ですと言われ、とにかく承諾書にサインをと言われ、言われるままに書いて、宜しくお願いしますと言った。30分後、病室に呼ばれ心筋梗塞言われ、あと10分遅れたら命が危なかったと、医師に告げられた。

 しかしと医師が言い、外に出て、話しましょうと言われ病院の外に出た。心臓の大血管が、これだけつまっていると脳動脈の血管の疑いもあると言い、もう、この時間、当病院には、脳血管の専門家がいないから詳細はわからないが脳血管の閉塞も十分可能性があることだけは、ご承知おき下さいと告げられた。奥さんとか肉親の方は、と聞かれ、わからないと答えた、

 とりあえず、入院して、脳の状態を明日、診てもらいますと言い、支払いはできますと聞くので大丈夫ですと伝えた。その後、救急外来に行くと、12000円の請求が来て、あなたの住所と電話番号と身分証明書の提示をお願いしますと言われ、言われたとおりにした。お住まいはと聞かれ沼津市と答えた。帰り際、暗い夜道、安全運転で、お帰り下さいと言われた。

 礼を言って病院を後にし、家に着いたのは21時頃。家に帰りステファニーと母に徳久先生の心筋梗塞の話をすると、それは大変でしたねと言われ、疲れたので直ぐ床についた。それから4日後の12月2日、月曜日、10時頃、伊豆の順天堂大学病院に電話を入れると、明日か明後日の午前中9時頃に病院に来て下さいと言われ、明日12月3日に行くと伝えた。
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