第32話:和也の中学校の父母会で先生との話

文字数 1,449文字

 一方、峯崎家の長男、和也は、中学に入り抜群の成績で父母会に行った時、担任の先生に呼ばれて話を聞いた。その時、数学が抜群で論理的な考え方、記憶力の良さと3拍子そろっている。私も中学教師になって20年になりますが、あんな生徒見たことないと語った。そのため御両親から和也君の希望する分野を聞いて上手に導いてやって下さいと言われた。

 あの成績なら高校は、どこでも入れます、このまま行けば、東京大学合格も不可能ではないと思います。しかし、あれだけの知能をもっている子供が、自分の好きな分野に進めば、その道のリーダーにさえなれる器だと信じてます。そこで御両親から彼の希望する分野を聞き出して、その分野のトップをめざすように指導して欲しいと伝えられた。

 この話を聞いても悦郎とステファニーはピンとこなかった。その晩、家にい帰って父が和也に、君は、この先、どんな分野に進みたいと聞くと最初に言った言葉は、金を作って、その金で大きい事がしたいと言った。それを聞き父がもっと具体的に話してくれと言った。すると若いうちに金を作って、世の中の発展の貢献できるようになりたい。

 具体的には、これから起こる社会問題に自分の財力で立ち向かいたいと言った。老人が増えて、困れば、民間の入り易い老人施設を作るとか少子高齢化で子供が少なくなれば、子供が多くて経済的に困れば、解消させるシステムを考え、実行したいと言った。先細りの慈善事業じゃなくて、自立して、経営していけるシステムを考え出すと言うことだと言った。

 それが、何なのかは、10年、20年後になってみないと、わからないと話した。さし当たり一番必要な物は、資金だと言い切った。資金がなければ、口先だけの政治家みたいになってしまう。そんなのアホくさいと切り捨てた。お父さんは、株で旨く儲けているみたいなので、例えば、母の株の投資口座を開いてもらい、それを利用して資産を作りたいと述べた。

 そのため父に金を貸してもらいインターネット証券口座で、母の名義の口座で、株の売買して軍資金を得たいと話した。これを聞いて驚いたが、でも、それは、俺にはできないと、悦郎が言った。母のネット証券口座を作り暗証番号を知らせてくれれば、それで良いと語った。軍資金はどうするのかと聞くと、それは、お父さんに借りるしかないでしょと軽く言った。

 いくら欲しいと聞くと300万円もあればOKと言った。また投資上手のお父さんの助言は、大歓迎で言われた通りにすると答えた。また、投資の勉強も投資の実践で勉強しますと言った。その話を聞いて、面白い、お前の知力、胆力を試してやろうじゃないかと悦郎が、息子の和也に言った。でも、これは、お母さんには内緒だよ。

 だって、母は、気が小さくて、心配性で、泣かれたら困ると和也が言うと、そうだなと父も同意。父さんから母、ステファニーの口座を作る様に依頼してよと言われ了解した。数日後、悦郎は、妻のステファニーに稼いで資金を人のために役立てたい。そのための資金を作るためステファニー名義のインターネット投資口座を開いて欲しいと言うと意外とすんなりと了解した。

 ステファニーに、DLJディレクトSFG証券で口座開設書類を書いてもらった。そして、口座開設書類をステファニーの証券口座に送付。2000年2月28日、悦郎がステファニーに現金で300万円、渡し彼女が自分の銀行口座に入金。和也の預金100万円を彼女の口座に送金し400万円にした。これで3月3日から証券投資可能となる。
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