第34話:教会修理と完成披露、峯崎和也の成績

文字数 1,878文字

 それから数週間たって日程が決まったと電話連絡が入り詳しい日程表は書面で送りますと言った。工事開始は、3週間後の2000年7月10日からとなりますと告げられた。それを聞いて、牧師さんとステファニーが手分けして教会の入り口に工事のお知らせと、その工事の日程表と完成予定日を書いた立て看板を教会の入り口に置くことにした。

 これで2001年2月迄には、新しい教会に生まれ変わる。峰岸悦郎は、証券会社の道下さんに電話し、ヤフー株が、下げ止まったら、又、購入したいので、しっかり見ておくように言った。やがて7月10日となりステファニーの実家の教会の前に工事中の立て看板ができたと話した。その後、今年の夏休み、北海道へ出かけようと言った。

 悦郎は、和也と話し合い、函館1泊、札幌2泊と小樽1泊、8月1日出発し8月4日に帰ってくる旅行を計画した。8月1日、沼津の家を朝6時半に出て新幹線で新橫浜駅で高速バスに乗り換え8時過ぎに羽田空港に到着した。そして、登場手続きをとり10時前発の飛行機で函館空港に11時過ぎに到着した。

 空港からバスで函館駅に着き、予約しておいた駅近くのホテルに10時半について、荷物を預けた。バスで五稜郭へ行き五稜郭タワーの展望台に上がり景色を見て多くの写真を撮った。その後、五稜郭公園を散策して公園内のレストランに入って昼食をとった。熱くなってきたのでタクシーでホテルに行きチェックイン。部屋に入り、ゆっくりして仮眠をとった。

 その晩、タクシーで函館山の夜景を見に出かけ、多くの写真をとってきた。ホテルに戻り、翌8月2日、朝9時半の特急で、札幌へ移動、途中、森駅の釜めしを購入、そこを過ぎるの海岸線が広がり、13時半に札幌駅に到着。その日は、大通公園や北海道大学の広大なキャンパスを見てきた。夜は、ジンギスカンと生ビールの最強のコンビを食べて、ホテルに戻り、床に就いた。

 翌8月3日は、レンタカーを借りて、朝8時に札幌を出て、旭川へ、早めの昼食をとった。その後、美瑛の有名な丘を数か所めぐり、写真を取りまくり、次に夏のラベンダーで有名な富良野のラベンダー畑を散策して、近くのカフェで一休み。息子の和也は、美瑛の丘と富良野のラベンダー畑を走り回り、疲れたようで、車に揺られると、すぐ、寝始めた。

 しかし、富良野と言っても上富良野、中富良野、富良野市とその広さは、さすが北海道。その後、長い帰り道を途中で休憩しながら、7時にレンタカーを返してホテルに戻った。今日は、長距離ドライブで疲れたのホテル近くの食堂で夕食をとり、ホテルの風呂から出ると、すぐに床についた。翌、8月4日は、札幌から列車で小樽へ向かった。

 到着し、旧日本銀行小樽支店、日本郵船ビルを見学し不在のある小樽運河沿いを散策した。昼は、小樽名物のザンギ「鶏から揚げ」か、寿司、どっちが良いか聞くと寿司が良いと言われた。出発前に調べて庶民的で、おいしい寿司屋に入った。まず、好き嫌いを聞かれ、それに合わせて、お好みの寿司を大将が、握ってくれた。

 味もさることながら、気を使ったり、いろんな話をしてくれ、楽しいひと時。その後、ニシン御殿と日和山灯台を見て、最後に、おたる水族館に入って、2時間程、見学して楽しみ、18時にホテルに戻った。そして、夕食は、ホテル近くの洋食屋に入って、牛肉のステーキを食べたが、和也は、俺、魚より、肉、肉の中でも特に、牛肉が最高と笑顔だった。

 峰岸夫妻は、食後にワインを飲んで今回の旅行の話をしながら、和也に、どこが一番、良かったと聞くと、美瑛の丘と富良野のラベンダー畑だと語った。やがて21時過ぎてホテルに帰り、帰り支度をして就寝。翌、8月5日は、小樽駅、8時に出て、10時に千歳空港、11時の飛行機で、13時過ぎに羽田空港へ到着。新幹線で15時過ぎに、自宅に帰った。

 そして、涼しくなり10、11、12月が過ぎて2000年が終わりを告げて2001年を迎えた。今年、2月、ステファニーの実家の教会の改築工事が終了する年だ。教会の改修工事は、予定通り、2月10日には完全に終わり、翌11日に教会近くのカフェを借り切って祝賀パーティーを開き、1時間ほど歓談した後、教会へ向かい、内覧会を開いた。

 その際、吹き替えた屋根やきれいに塗り直された壁を見ると歓声があがった。その後、教会内部に入ると、テーブル、椅子も新しいものに取り替えられていた。その席で、挨拶する時になり、突然、峯崎悦郎を壇上に呼んで、彼がスポンサーになってくれたと、紹介すると、おおきな拍手がおこった。
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