第45話:照子さんと和也の生い立ちの話

文字数 1,742文字

「その後、17時を過ぎ、照子さんが、おなかすいちゃったと話した」
「そこで、すすき野のラーメン横丁にラーメンを食べに行きましょうと告げた」
「地下鉄のすすき野駅でおりて店に入りバターが効いた札幌ラーメンを食べた」
「今日は、最後の夜だから、素敵な所で、ゆっくり飲みましょうと伝えた」

「もう、既に、探しておきましたと答え、すすきの駅から歩いて数分のビルの最上階にあるイタリアンの居酒屋に入った」
「まだ、早いので窓側の席が空いていて夜景を楽しめる方に2人で並んで座った」
「イタリアンワインで乾杯し彼女と最初に会った2010年4月、2年前を思い出した」
 彼女が、峯崎和也と最初に会った印象を話した。

「子供っぽい感じで、多分、一人っ子で甘やかされて育ったのじゃないかと感じたと語った」
「それを聞き、図星、一人っ子だと答えた」
「日本人離れした目鼻立ちが印象的だった」

「まるで、いたずら坊主が、大きくなった感じがしたと続けた」
「そう母は、ステファニーと言い、アメリカ人とのハーフだと伝えた」
「学校も良いところ出たんでしょと聞くので、一応、東大経済学部と答えた」
「私の感って何て素晴らしんでしょうと言い3問、全問正解と大はしゃぎした」

「次に、今度は、和也が受けた、私の印象と想像を聞かせてと述べた」
「僕は、君のグラマーな所は、好みのタイプだというと、うれしいと笑った」
「おせっかいやきであるから3人がそれ以上の兄弟の長女と言った」
「長女はあってる、女2人男2人の4人兄弟よと話した」

「自分を曲げない頑固者タイプ、それも正解」
「でも苦労して育ったねと言うとなんでわかるのと言った」
「もしかして不幸があったでしょうと言うと真剣な顔して驚いた」
「すぐ、涙目になって、母が、病気で19歳の時に急死した」

「父が、一生懸命働き裕福ではないが、学校だけは、出してくれた」
「私も、早稲田大学経済学部を奨学金をもらいながら卒業した」
「幼い弟、妹のために炊事、洗濯、かたずけをした」
「だから学校を終えると、すぐに家に帰ってきたのよ言うと涙がこぼれた」

「その後、ワインを3、4杯、空けていて、少し赤い顔になった」
「最近、みんな、大きくなり、自分のことは自分でやるようになった」
「兄弟たちは、学校を出たら、何しようかと考えてる最中だと話した」
「母さんが急死した時、悲しくて、悔しくて泣き明かしたとた語った」

「神様は、何て不公平なの優しい母さんを癌にし命を奪うなんてと神を呪ったと言った」
「その母の死から宗教を信じるようになり近くのキリスト教会へ通ったと話した」
「和也が奇遇だなと言い自分の母の実家も沼津では有名なキリスト教会だと伝えた」
「義理の祖父が、牧師さんなんだと打ち明けた」

「実の父が、株で儲け教会を立て直す資金を出して数年前に立て直したと話した」
「それって、きっと、赤い糸よと言い、人には、生まれた時から赤い糸を持っていて、同じ糸の人と結ばれるという話を聞いたと言い、涙をこぼした」
「泣くのをやめて、僕が、君にひどい事をしてる様に見えるからと言った」

「すると、ハンカチを取り出して涙をぬぐった」
「今度は、和也が、そーか、赤い糸かと言い、宙を見た」
「しばらく何かを考えるような、そぶりをした」
「突然、早いところ、赤い糸を結ぼうじゃないかと言った」

「近いうちに、沼津の母の実家の教会で結婚式を挙げようと告げた」
「すると彼女がうれしいと言い和也の頬にキスをした」
 結婚式の時期と新婚旅行先は、君に任せるよと和也は、照子さんに話した」
「すると、本当に赤い糸に結ばれていたのねと言い、また、泣き出した」

 そうしているうちに、夜も遅くなり、23時に店を出て、タクシーでホテルに帰り、部屋のカギをもらって、和也は、シャワーを浴びて寝ようと思った。
「しかし、今日の出来事が走馬灯のように頭に浮び寝付けなかった」。

 翌朝、8時に朝食をとり電車で千歳空港へ行き10時過ぎの羽田行きの飛行機に乗って、12時過ぎに、到着。そのまま会社のオフィスに入り夜まで仕事をして帰宅した。そして翌週から、また、通常通りの仕事を開始した。2012年も8月が終わり9月を迎えた。日曜の投資勉強会は、参加人数が増え4コマ、4時間となり、着実に利益を上げていった。
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