異世界学園の中の変な仲間たち

文字数 1,323文字

ひしご 様作

【あらすじ】
中高一貫のアストレーゼン学園。何故かいつものファンタジーな世界での記憶を持たずに全く色合いが違う世界に飛ばされたキャラクター達。しかし、元の記憶を持ちながら飛ばされた者も居た。司祭ロシュをこよなく愛する剣士リシェが記憶をリセットされて異質な世界に飛ばされたのをいいことに、彼に憧れる後輩剣士のラスが自分はリシェの恋人だと嘘をつき必死にアピールする。元の世界での記憶が一切無く、性格もやや変化したリシェを、ラスは落とす事が出来るだろうか。それはもう一つの、『アストレーゼン』の話。
(全文ないと分かり辛そうなため、そのまま引用させていただいております)

書き出し一行はこちら
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…転入してきたものの、朝から異様な空気に苛まれ、ついに耐えきれずにこの屋上に来てしまった。
(引用)
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あらすじから分かることは、司祭と剣士は恋人関係の可能性があることと、元々後輩剣士が加わり三角関係の可能性があるという事。タイトルの変な仲間とは、主人公に対しての仲間を指しているのではないかと思われる。この物語では、記憶を持たず、同じ人を好きになるかどうかが、まず興味深い。
この物語の予測を立てるにあたり、人はどうやって人を好きになるのだろうか、から考察してみたい。恐らく、一目ぼれと、蓄積型の二種類に分かれるのではないかと思われる。
だが、恋をした後は同じだ。相手への想いが募り、記憶が蓄積されていく。どんどん好きになることもあるだろうし、嫌いになることもあるかも知れない。だが、記憶の蓄積が深く関わっていることは分かる。
では、好きになる相手自体について。あなたは似た人ばかり好きになったり、真逆の人ばかり好きになるという経験はあるだろうか?前者は、好み、後者は教訓によるものだと思われる。
ここで、面白いことに気づく。あらすじには、元の世界の記憶が一切なとあるのだ。もし、一つだけの恋に対し記憶がないのであれば、同じ人を好きになる可能性は十分にある。それは、好みと教訓によるもの。しかし、全ての記憶がないとなると、初恋となるので、まったく予想がつかない。つまり、予想のつかない面白い物語ということだ。

では逆に、記憶が全くないのに”自分は恋人だ”どと申告された場合、人はどんな反応をするだろうか?
恋に関してだと、ハードルが高いかも知れないので”これ、あなたの食べ掛け”と全く記憶がないの言われたという内容で考えてみたいと思う。
うん、とりあえず怖いし、疑わしい。
なので、恐らく後輩剣士が”自分はあなたの恋人”だと言われたら、怖いし疑うと思われる。したがって、個人的には落とせない方に、一票いれたいと思う。
書き出し一行を見て見ると、異様な空気という言葉に目がいく。屋上に逃げたくなるほどのことが主人公の身に起こっていると考えられる。では、逃げたくなるほどの異様な空気とは何だろうか?
もう一度あらすじを見て見ると”必死にアピール”という言葉が目に飛び込んでくる。もしかすると、これが原因ではないのだろうか。さあ、あなたは後輩剣士が主人公を落とせると思われますか?それとも、玉砕すると思われますか?自分の予想を確かめるべく、是非、お手に取られてみてくださいね!
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