【蒼天から鴇色へ】

文字数 1,232文字

紅と碧湖 様作

作品掲載場所:エブリスタ

【作品のあらすじ引用】

ひどく暑い夏のある日、カメラマンは足繁く通う農村のような町の里山で美しい青年を見つけ、思わずシャッターを押していた。
夢中になっていたが、青年に諫められ正気に戻ったカメラマンは青年と二人でドライブする羽目になった。
問われるまま語るうち、若く驕っていた自分を思い出していく。

【書き出し五文字】

無自覚に安定

【P10の簡単な内容説明】
主人公の現在と過去の思想の違い

【P10について】
人は若いうちは視野が狭く、自分の感情や考えだけで動いてしまうモノ。自分の要望を叶える行為というのは、相手の考えを知らないと出来ないことだ。主人公はそれに気づいたうえで、自分の願い(やりたいこと)を叶えるために交渉をしており、昔と今の自分について語っている。作中のこの話については、凄く共感が持てるうえに、改めてその事に気づかされる。物語を書いている人ならば、一度はされしも思うことではあるが、もし子供の頃であったなら、学生だったとしたなら、若い頃だったならこれは書くことが出来なかったという作品を持っているのではないだろうか。そういう経験をしたことのある人ならば、作中で主人公が言っていることに、凄く共感を覚えるはずである。そして自分自身の仕事への在り方などについても、自問自答というスタイルで語られており、たった1ページ読んだだけなのに、非常にメッセージ性の高い作品であることが伺える。

【これまでどんな内容だったのかを予想】
P10の中には、あらすじに出てくる青年が出てくるため、恐らくこの山里のことや青年との出会い、いきさつについてなどが描かれているはずだ。そして、この山里にくることになったきっかけや、山里を初めてみた時の印象についても語られているのではないかと、想像する。彼が何を求め、何について答えを出したいと考えているのか、それはP10以前にヒントが隠されているのではないかと感じた。

【この物語の先の展開を妄想】
この物語は写真というものを通じ、己と向かい合う物語なのではないかと感じた。だからこそ、主人公は感じた事を以前の自分と今の自分と比較して考えたり、好きだったはずのものへの自分の姿勢について、深く考えているのではないかと思った。あらすじにもあるとおり、この山里で出逢った青年により主人公は、自分自身と向かい合っていく。きっと来る前と、来た後、その先で彼は成長していくはずだ。二人の関係が発展していくかを、この場面のみで想像することは難しいが、人生という視野で考えた時、彼は確実に必要な出会いであり、ターニングポイントのきっかけをくれた重要人物であると言えよう。
この物語には、たくさんのメッセージが込められていると思います。自分は、果たして後悔しないように生きているのだろうか。一度でも迷ったことがあるのなら、お手に取られてみて欲しい。きっとあなたに、人生や仕事、好きなモノに対して考えるきっかけをくれる作品です。
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