全身女優モエコ

文字数 1,190文字

秋(空き)時間 様作

【あらすじ】
生きた、愛した、演じた。演じることは生きること。人生をすべて演じることに捧げた全身女優、火山モエコの生涯を綴る感動一大ロマン!
(引用)

【補足】
女優とは、演劇,映画,テレビ,ラジオなどに出演する女性の俳優。女優は演劇の発生とともにあったと推定されるが,演劇が政治性,儀式性,宗教性と分離されて一つのジャンルとして自立するにつれて,表面から姿を消し,古代ギリシア劇,中世宗教劇,シェークスピア劇などは男優のみが演じていた。
【コトバンク調べ、引用】

書き出し一行はこちら
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楽屋の床はもはや片付けようのないほどゴミで散らばっていた。
(引用)
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まずタイトルから、どんなものなのかを想像してみようと思う。あらすじに書いてあるので、想像に難くはないが、身も心も人生全て女優に捧げたという事である。コトバンクに載っていた一部のみ記載しているが、日本では神事に奉仕した巫女 (みこ) が(女優)その古い形らしい。
あらすじを見て見ると、全てを女優、演じることに捧げたとある。という事は心ではなく誰かになり切ると言うことで人生を謳歌したという事だろうか。
誰かを愛するのも演技であり、言葉を発するのも演技である。自分の意見ではなく〇〇であればこう答えるに違いないという考察の元であると想像がつく。そこまでに何かに夢中になれる、情熱を注げるのはとても羨ましいなと感じる。
現代といういうのは、簡単に人と繋がれる世界だ。何処へ行っても人間関係がつきまとう。人は、知らず知らずのうちに、カベを築くために、本心ではない自分を演じているのではないだろうか。
それはきっと、心を殺す行為だ。しかし、彼女はちがう。演じることが全てであり、生きがいなのだ。
あらすじをよく見て見ると”生涯を綴る感動一大ロマン”とある。演じることで産まれる感動とは、一体どんなことなのだろうか。全く予想のつかない物語である。これはきっと面白いに違いない。
書き出し一行目をみると、散乱している場面であることが分かる。場所が”楽屋”ということから”女優”になってからの物語であるという事も、見て取れる。物語の中で、何故女優になろうとしたのか、なぜそんなに女優という職業に魅了されてしまったのか、語られている可能性は高い。何にも夢中になれず、なんとなく生きてしまっている方には、是非ともお奨めしたい作品だ。
何故ゴミが散乱しているのかという事も、考察してみたい。これについてはいろいろな解釈が出来る。
片づけることが出来ないほどに忙しい、事務所が落ちぶれてしまっている、もしくは片付けが苦手など。どんな理由で散らかっているのか。とても興味深い。それにより、彼女生涯がどのように山を迎え、時に谷に落ちることもあるだろうが、それらがぼんやりとでも見えて来ることだろう。
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