血塗れた手巻き時計

文字数 871文字

松浦 祈流 様作

【あらすじ】
高級時計を身に着けていた人物が、手首を切り落とされる事件が発生した。
ディスカウントストアの時計コーナー店員である主人公と上司が事件に巻き込まれていく。

書き出し一行はこちら
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「よし!ミーティング始めるぞー」
(引用)
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タイトルからして、ミステリーもしくはホラーを思い浮かべる作品である。手巻き時計が血塗られることになる、それは手首を切り落とされる事件によって、という事なのだがまず、何故手首を切り落とさなければならないのか。ここが最も気になるポイントである。
事件ものの面白さと言うのは”どこにポイントを置くか(重点)”で決まって来る。つまり、予測できるところにポイントを持ってくると、最後まで読んでもらえない可能性が高くなるのだ。ミステリーやホラーというのは”予測不能”だからこそ面白く、ハラハラドキドキし、人を惹きつけるものなのだ。
それを踏まえ、再度この作品について考察してみると、”時計を奪いたい”と思った時(そんなことは実際にしてはいけませんよ)考えられる手法は、相手を言葉巧みに騙して手に入れる、気絶などさせて奪う(意識を失う全般)、家に忍び込むなどが考えられる。奪うのが難しいのは手首に嵌めているからだ。なので、意識が無ければ、手首を切り落とさなくても奪えるだろう。
と、考えた時やはり”何故、手首を切り落とす必要があったのか”謎だ。つまり、この物語には、簡単には解けない謎があるという事。だからこそ、面白いと言える。
ディスカウントストアと言えば安いというイメージがある。その店の店員が、一体この高級時計の事件と一体どんなきっかけで関わっていくのかも見どころの一つであると言えよう。
店員は被害者となってしまうのか、それとも事件を解決する側なのかそれが初めの分岐点となるだろう。
この物語の書き出しは、恐らく上司から部下への声かけで始まっている。このミーティングが事件の関与への一歩目なのだとしたら、何が発端だったのかを知ることもできる。
果たしてあなたはこの謎を解くことができるだろうか?
ぜひ、挑戦して欲しい。
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