冒険の中に生く~冒険に憧れたプレイヤーは(略)

文字数 1,652文字

冒険の中に生く~冒険に憧れたプレイヤーは、現実となったゲームの世界を攻略なんて無視して冒険する。家、武器、道具、鎧そして料理。全部作るから街には戻らない。世界の果てを見てきてやる~
前タイトル【最高の冒険を ~魔法を捨てた冒険者たちのダンジョン攻略~ 】

天野 星屑 様作

【あらすじ】
様々なプレイヤーが、様々な方法で楽しむVRTMMO《he Other World》。ついに正式サービスを迎えたその日、その世界は閉ざされ、プレイヤーたちは現実世界へ戻ることはできなくなった。そんななか主人公たちは、見たことない景色を見るために、経験したことのない冒険をするために行動する。様々な様相を示すダンジョンを攻略する彼らは、どのような景色を見るのか。
(そのまま引用させていただいております)

【補足】
MMOとはこのまま使われることはなく、語尾にRPGとついた時は、
マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)であり
「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」のことである。
(wiki調べ)

【補足2】
VRは「Virtual Reality」の略で、「人工現実感」や「仮想現実」

書き出し一行はこちら(プロローグは含んでいません・二行ですが一括りとして考察)
**
「おい、夢生(むう)なにぼーっとしてんだよ!」
昼休みの教室で考え事をしていると 唐突に肩を叩かれた。
(引用)
**

タイトルから触れていきます。まず気になるのはこちら”魔法を捨てた”と言う部分。これは使えないという事ではなく”使わない”と考えられる。何らかの理由があって冒険者たちは”魔法を使わないことにした”と考えるのが自然である。では何故か?それは”最高の冒険を”するために。
つまり、これが表しているのは、最高の冒険をするために、楽をするようなことはせず、技術や頭を使って自力で頑張ろうよと決めたのかも知れないということ。
あらすじの”様々なプレイヤーが、様々な方法で楽しむ”というのは、職業や武器を指しているのではないかと思われる。となると、自由度の高いゲームなのではないだろうか。もしくは、後者のほうに関しては戦うことだけを目的としない、ことを指しているのかも知れない。例えば、ゲーム内で装備によるファッションを楽しんだり、家をカスタマイズしたり、お喋り目的だったり。
”正式サービスを迎えた”とあることから、テスト版もあったのではないかと考えられる。テスト版から正式に切り替わり、一般レーザーも増えたその日、主人公を含む多くの人が、ゲームの中に閉じ込められてしまったということだ。VRとあることから実体験型なのだろうか。あらすじによると現実世界に戻れないと書いてあるので、意識リンク型かも知れない(.hackやノアズアークのような)
あらすじから分かるのは、その後の彼らの状態である。閉じ込められてはしまったものの、悲観はしていないという事。むしろやる気が見られる、根っからゲーマーのようだ。この状況を最大限楽しもうじゃないか、というようにも感じる。
さて、書き出し一行を見て見るが、”昼”から始まっていることに注目して欲しい。ゲームが出来るのは、学生ならば帰宅後となる。しかし、この物語は”ゲームが始まる数時間前”から始まっているのだ。映画で言うと、世界の危機が関係しているSFもの、自然災害系などに多く見られる手法。これは、何かが起きる前兆であり、読み手や鑑賞している者をゾクゾクさせる効果がある。
「まさかあの時は、こんなことになるとは思っていなかった!」
という、ものだ。
冒頭で、恐らく声をかけられたのは主人公であろう。この時の”考え事”が何かの伏線かも知れない。なので、その後起きることに対し期待が持てる。
そして、何故彼らが悲観せずに済んだのか。何故、魔法を捨てたのか。そこがこの物語のポイントであり、共感が持てるかどうかに関わってくるところである。主人公に身に起こったことを疑似体験しに、あなたも物語の世界に入ってみてはいかがでしょうか?

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