令和な日々 

文字数 1,376文字

ひろ津 様作
掲載サイト*カクヨム

【作品のあらすじ】

現実世界と同じように一日ずつ進行する『令和な日々』を通して、
あなたも彼女たちと同じ時間を過ごしませんか?

陽稲はロシア系の血を引く妖精のような姿の愛にあふれた少女。
ファッションが好きで、お喋りが好きで、可恋が好き。

可恋は黒髪ショートヘアの美少女空手家。
陽稲と出会い、彼女のために他人と関わることを選びました。

そんなふたりの女子中学生を中心とした日常系小説です。
(あらすじそのまま引用)

【P10の簡単な内容説明】
主役二人のクラスメイト視点で描かれた、ある日常。

【書き出し五文字】
明日は中間
(懐かしい、あれだ)

【これまでどんな内容だったのかを予想】

この物語は、読む前と大分イメージが違っていた。てっきり外側からがメインだと思っていたのだが、モノローグが全体を占め、自分の立場、人間関係などに重点の置かれた作品である。学校という場所はとても特殊空間。特に義務教育課程では、イヤだからやめたいということは出来ない。つまり、その中でうまく人間関係を築いてやり過ごさなければならない。この物語には、等身大の彼女たちの心理が描かれている。P10 では、あるクラスメイトが不思議な依頼をされる。それは、このクラスに別の風を吹かせる為の序曲に過ぎない。しかしそれは、大きな分岐点でもある。以上のことから、そうなった経緯や、主人公たちの出会い、クラスメイトの人間関係などについて書かれているのではないかと、想像する。


【P10について】

p10が分岐点になる説を裏付ける。ここでは、上記で少し触れた、不思議な依頼の発端、経緯、その理由に繋がる様な内容が描かれている。この作品を読むと、中学当時のことを思い出す。自分は昔から単独行動ではあったが、三年という日々をやり過ごすためにどうすればいいのか。確かに、計算して生きていた気がする。グループを作り、自分を演じなければならない。大して好きでなくても、話題の為には見なければいけなかったり。心の自由を奪われるという事を学ぶのは、この時期なのかもしれないと。改めて感じた。かなり深い物語です。中学生は反抗期のイメージが強いけれど、学校でこれだけ抑圧されていたら、ストレスも溜まるだろうなとも感じる。この物語は、中学生の親世代にも勧めたい。

【この物語の先の展開を妄想】

主人公の片割れは、みんなから憧れを持たれる存在。彼女には、野望があった。彼女はクラスメイトに一目置かれる存在ではあるものの、一人の力ではどうにもならないことが分かっている聡明な人物である。今回スポットが当てられている生徒の協力得て、その野望が達成されるのかは見どころの一つ。
この物語は、いろんな視点から描かれている。それぞれが何を想い、どんな駆け引きをしていくのかも、面白いところだと思う。まだ、中学生であるから、大人のような汚い考えには至らないだろう。等身大の彼女たちが、一つ一つ問題を解決し、成長していく物語なのだと思う。
日々成長していく彼女たちの日常を、あなたも覗いてみませんか?きっとあの頃の思い出が脳裏によみがえるでしょう。あの頃は良かった、あの頃は辛かった。どちらにしても、自分を振り返る良い機会です。そして、彼女たちと同じ年代の子を理解してあげられるチャンスでもある。是非、お手に取られてみてくださいね。
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