Seeker

文字数 834文字

ポラード 様作

【あらすじ】ん?内容かな
不幸な兄妹の最悪な物語
暴力、虐待、猟奇、食人等のオンパレード

【補足】
前腕部とは:腕のうち、肘(ひじ)から手首までの部分
【補足2】
Seekerとは:捜す人、捜索者

書き出し一行目はこちら
**
力任せに千切られ、数本の血管がだらりと垂れ下がった前腕部にかぶりつく。
(引用)
**

まず、タイトル。補足にあるように、捜す人や捜索者の意味である。これは、自分が捜しているのか、捜されているのか、それとも捜している相手と関係しているのか。いろんな意味に取れる。つまり、読むまで、誰を指しているのか分からない。とても、興味深いと言える。
あらすじから考えるに、不幸な兄弟が主人公だとすると、書き出し一行目で、かぶりついているのは兄弟のどちらかとなる。気になるのは、あらすじにある虐待の部分。大人(親)が子供に対して行うものが虐待。ただもし、虐待をしたうえで、かぶりついたとなるとかなり猟奇的ではあるが、話として成り立たないのではないかと思う。物語は起承転結で成り立っているものだ。そう考えると、暴力を含む虐待の中で、飢えた子供が飢えに耐えられず、食人を行ったのではないだろうか、という推測が出来る。
だが、ここで疑問が浮上する。果たして子供が力任せに腕など千切ることが出来るのだろうか、と。
となると、虐待されているのは”子供”ではないかもしれない。
この兄妹とは一体どんな存在なのか。謎が多い。これは予測不可能な物語である。
もしかしたら、不幸な兄弟が被害者となってしまい、行方不明の二人を捜す物語なのだろうか。これが一番しっくりくる予想だ。
さて、一行目について。これが人間ではなかったとしても、かなりグロテスクである。例えば牛。足を引きちぎって食らいつくのは、相当な飢えに苦しみ、本能が”生きろ”と指示を出す状況だと思われる。この物語は、読む前から混沌としたサスペンス。そう思わずにはいられない。スプラッタなどが平気なかた、是非真相を暴いて欲しいと思う。




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