家内安全、夫夫円満

ホシノユカイ　様作

【あらすじ】
パートナー協定で結ばれた同じ年の同性カップル。
偏見もあれば互いのことで悩んだりと、問題を抱えながらも一緒に頑張っていくストーリー

書き出し一行目はこちら
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これはもう７、８年のこと。とある高校の職員室の喫煙席で一人の教師がタバコを吸っていた。
(引用)
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まずタイトルを見ると、この物語の主題が見えてくる。夫夫となった二人が仲睦まじくある、ということ。では、内容は何かというと、恐らくそうなるまでの物語だと想像できる。冒頭に、７、８年とあることからもしかしたら、この物語は二人が出会う前から始まる可能性を示している。
この情報の中で注目すべきは”７、８年のこと”ここだ。７、８年続けている習慣を指しているのか、もしくは、７、８年前のことに想いを巡らせているのか、この時点ではわからない。前者の場合、高校教師がタバコを吸っているのが７、８年という考え方もできる。ただ、まだこの時点では、この教師が主人公とは限らない。主人公が、喫煙している誰かを外から見ていて、恋愛に発展する可能性も。非常に、妄想を掻き立てる冒頭である。

タバコを吸っている教師が仮に、主人公の片割れであるとしたなら、彼らが抱える問題の一つは、社会的偏見の可能性が高い。それを二人がどう乗り越え、絆を深めていくのか、そこが見どころである。もう一人の彼の職業はこの時点では分かっていない。どんな出会いがあり、どのように恋愛に発展し、パートナーとなったのか。二人が夫夫円満となるまでに、どのような問題を解決していったのか。心の動きなどにも注目した作品である。
彼らの人生、あなたも覗いてみませんか？是非お手に取られてみてくださいね。