訓えの終焉 ――おしえのおわり――

文字数 943文字

御陵 様作

【あらすじ】

主人公は、幼馴染みの女の子と平穏な日々を送る、救貧院で用心棒を勤める戦士で、自称十三歳の少年。
ある日、若い同郷の女聖騎士に邪教討伐の手伝いを依頼されたところから日常が変化を来す。

書き出し一行はこちら(プロローグは省いています)
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おれは大噴水の緑にちょんと腰かけた。
(引用)
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まず、タイトルに注目したい。この物語によって、なにかのおしえが終わる、もしくは、おわったことから始まっているという事が、想像できる。漢字を見ると教訓の訓の字が使われている。ただのおしえではないという事になる。次に目がいくのは”自称十三歳”。つまり、本当は違うということを示している。かと言って、幼馴染みについては”女の子”とあることから、サバを読んでも気づかれない程度の”自称”ということが想像可能だ。しかしながら、サバを読まなくてはならない”何らかの事情”があること。サバを読むことに意味があること。つまり、これはとても重要なポイントだ。
そして、彼の人生は邪教討伐の”手伝い”を受けるか、断ったかで分岐した可能性が浮上。
となると、この邪教というのはこの世界の中で”他人の人生に影響を及ぼすほどの強大なもの”か”この世界のものが既に影響を受けた状態”であることを思わせる。それはすなわち、邪教そのもにより主人公の人生が狂わされるパターンか、邪教を信教する国民により人生が狂わされるという二つのパターンが予想できるという事に他ならない。どちらに進んだとしても、壮絶な物語がここには存在するという事である。
書き出しの一行を見ると、この街、もしくは国には大噴水が存在することが分かる。小さな領地であれば、大噴水などは邪魔となる。ということは、この街、もしくは国が大きいことを示している。そして、水とは貴重なもの。もしかしたら、この国は相当潤っているという推論も可能。そして、主人公は”ちょん”と腰かけている。これから想像できることは、主人公が小柄であるか、身のこなしが軽い、もしくは軽いなどが想像でき、装備もイカツイものではないだろうと想像できるのだ。
人生の選択により、変わっていく主人公の日常。彼は幸せになれるのだろうか。結末に何が待ち受けているのか。ぜひ、その目で確かめてみてくださいね。
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