ルーサ戦記① アスランの子

文字数 929文字

海乃 眞 様作

【あらすじ】
砂漠の民ロタン、西の獅子と呼ばれた男の後継は、まだ若い一人の娘。
彼女は、砂漠の地で、ある一人の異国の青年と出逢った。
彼は戦いに敗れ、故郷を無くし奴隷となる。海を渡りここに辿りついたのだ。
二人が出逢うことで始まる物語。

書き出し一行はこちら
**
太陽を背に広大な砂漠が広がる。見渡す限り、砂しか見えない。
(引用)
**

まず、タイトルから二つの意味が受け取れる。それは”アスランの子”の部分。主人公は”アスランの子供”の可能性と”アスラン地方で産まれた子”という意味合いである。タイトルだけでは判別し辛いことから、どちらなのか”知りたい欲求”というのが読み手に産まれる。
もう一つ、読み手を惹きつけるのは①の部分。これは、物語に続があるということを指示している。〇〇戦記というタイトルから想像できるのは、この物語のジャンルは”ファンタジー×ヒューマンドラマ”もしくは”歴史×ヒューマンドラマ”と、言う事。そのジャンルに、続きがあるということは、これから壮大なドラマが待っているという期待を読み手に与えるものである、という事だ。
次に注目すべきなのはこの物語には、若い女性と青年が出てくることが分かるのだが、性別が対なことと、身分に差があるということ。そして、故郷を持つ者と待たざる者。
対照的であるというのは、全く別の考え方、価値観を持っている可能性がある。意見の相違や育った環境の違いなど、たくさんのエピソードで語られていくのではないだろうか、とても厚みのある物語なのではないだろうか、という想像が出来る。そんな境遇の違う二人が出逢い、いったいどんな物語が紡がれていくのだろう。とても、興味深い。
次に、書き出しの一文を見てみると、どうやら砂漠しかない場所にサンサンと太陽が照り付けている様子がうかがえる。主人公は奴隷となった青年であることから、彼はとても過酷な状況下に居ることが見て取れる。この物語は戦記である。したがって、この過酷な状況下から彼が這い上がっていく様が、この先展開していくことだろう。
彼はどうやって、この先生き抜くのか。どんな人生を歩むのか。
是非、読まれてみてくださいね。そこにはきっと、想像を超える人生が待っていることでしょう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み