あおい荘にようこそ

文字数 887文字

栗須帳 様作

【あらすじ】
高齢者専用住宅の管理人である主人公は、ある日家の前でその高齢者専用住宅の名前と同じ名前を持つ、家出少女が倒れているところに出くわす。その少女に運命を感じた(名前が同じであることに)主人公は、彼女にここで働かないかと持ち掛けることになる。主人公の彼を取り巻く人々を巻き込んだ、恋愛劇場。

書き出し一行目はこちら
**
「……」
目の前に倒れている少女がいたら、どうするのが正解なのだろうか。
**

タイトルから考えられることは、”ようこそ”という歓迎の意により、人が増える可能性を指示している。それは、この家出少女一人かも知れないし、他にいるのかも知れない。さらに、歓迎の意を示していることからこの物語には”明るい”イメージを持つ。しかしながら、恋愛劇場であり、主人公は男性。取り巻くのが女性であることが予想できる。この時点で、賑やかな物語だろうな、というイメージも持つ。非常に楽しそうではあるが、一人の男性を巡ってバトルが行われるのではないか?というワクワク感、期待が産まれる。
それだけではない、あらすじから予測できるのは主人公の人となり。
高齢者専用住宅の管理人ということから、親切で優しい、人に好かれるような魅力的な人物ではないかという、期待も高まる。
書き出し一行目を見てみると、明らかに困惑した状態が分かる。目の前に人が倒れている状況自体、そうそうないので、困るのも分かる。共感しやすい書き出しだ。
そして、この後、彼がどんな選択をするのだろうか、ということも気になるところ。あらすじでは、働くことを持ち掛けるわけだが、見ず知らずの人に突然そんなことを持ちかけるのは難しいし、持ち掛けられた方もどう返答すべきか迷うであろう。すなわち、この二人がどんなやり取りをしたのか、すごく気になるという事だ。家出少女は、突然やって来た非日常であることにも注目したい。
主人公の周りには親しい女性たちがいて、元々彼に恋をしていた人もいたはずである。そこに、この少女が加わり、どのように関係が変化していくのかも見どころだ。
是非あなたも、彼らの日常を覗いてみてはいかがでしょうか?
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み