『敗北者』

文字数 1,193文字

ポラード 様

作品掲載場所:エブリスタ

【作品のあらすじ】
ロックドラマー 三城 恵人の熱い物語です。一人のミュージシャンの栄光、挫折、転落、再生を描きました。
大人の青春ものと勝手に考えています。

【書き出し五文字】
皆は勧めて

【P10の簡単な内容説明】
メンバーたちの決断

【P10について】
負ける相手によって、立ち直れないということはあるとは思う。詳しく書くことは出来ないので、抽象的な言い方になってしまうが。例えばそれが、自分の技量だけによるものだけでなかったなら、どうだろうか。この物語を深く読み解くために、”敗北”について考えてみた。敗北には二種類の方向性があるのではないかと思う。まずは、ルールなどを定め他人の評価によるもの。これは、社会的にも”レッテル”というものに直結し、挽回のチャンスのあるものだと思う。ただ、その相手が絶対に勝てないと分かってしまったら、敗北を認めざるを得ない。もう一つの敗北とは、自分の信念を曲げることだと思う。例えば、どうしてもしたくないことを、プライドを曲げてまでも行ったならば、それは敗北だ。悔しいという気持ちに支配され、しばらく何も手につかないかもしれない。彼は、敗北を認めた後事実を受け止め、自分と向き合っている。現実をしっかり見つめ、敗北の理由についても理解している。

【これまでどんな内容だったのかを予想】
P10は恐らくターニングポイントなのではないかと思われる。ここまでは、彼がドラマーになったきっかけや、仲間との出会いと音楽活動、絆についても語られていると想像する。そして、何故今回挑むことになったのかも。彼は負けた理由について自己分析しているが、初めから負けると思って挑んだのでは、ないと思われる。

【この物語の先の展開を妄想】
この物語のタイトルは”敗北者”である。なので、ここから先は二種類のルートが想像できる。一つは敗北者の末路だ。彼は自分に欠点があることを認めてはいるものの、欠点があるから=夢がかなわないと言うわけではない。それは、彼が敗北するまでドラマーとして生活していたことが出来たという事からも、裏付けられる。しかし、もしこの時挑まなければドラマーの道を絶たれることはなかった。その敗北者が道を断たれたその後の話。
もう一つは、這い上がると言うルートだ。作中で、表現は違うが現実には奇跡は起こらないと言っている。しかし、その奇跡が起こったとしたならば?彼を原石として認めた人が現れたならどうだろう。彼は一度自分の無力さで、絆すら失っているのだ。チャンスがあるならば死に物狂いで這い上がろうとするのではないかと思われる。もしかしたら、どちらの予想も外れている可能性はあるが。
好きモノに向き合う覚悟とは何か。自分はこの作品からそんなことを考えさせられました。是非あなたも、お手に取られ彼のこの後の人生に、触れてみませんか?おススメですよ。
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