僕はモテモテです。ジミ子限定ですが。

文字数 1,394文字

Mac Nakahira(さとみ・はやお) 様作

作品掲載場所:カクヨム

【作品のあらすじ】
彼女ナシの高校生、相賀保志雄は憧れの同級生・貴音華子に告白して、見事玉砕する。
激しく落ち込んでいた彼に「恋愛マエストロ」の異名をとる先輩、茂手木達人がモテの極意を伝授。
すると、効果はテキメンで……!?

世の「モテの常識」を塗り替える問題作、ついにスタート!!

【書き出し五文字】
月曜日の夕

【P10の簡単な内容説明】
モテる方法が分かる。

【P10について】
補足:コペルニクスの原理(平凡の原理)とは。
簡単に説明すると、この世には特別など存在はしないという事だ。

ここでは、通用するのかは分からないが簡単に言えば、モテる方法が分かる。人の心理を上手に使った方法だ。しかしだ、人は視覚から入る情報が多くを占めている。元々、見た目が良ければ効果絶大だが…。この物語には、論理的に何をどうすることが最善であり、自分の望みをかなえる方法なのかという事を学べる。その論理が実際に通用するのかは、やってみないと分からないし、個体差はあるとは思うがとても興味深い内容であり、なるほどと頷けることが多い。作中で友人はいたほうが良いという部分がある。しかし、乱暴にただいたほうが良いと言っているわけではなく、ちゃんとした理由と、それに伴う理由が書かれている為読み手は”それは一理ある”とすんなり頷いてしまう。小説というのは、小説である限りフィクションだ。それをいかに”あたかも実在している”かのように読者にみせられるかが、作者の腕の見せ所。その為には、読者に納得させなければならない。この物語では読者に、一つ一つ”理由づけ”をし納得させている。その為、いつの間にか夢中にで読んでしまう作品である。

【これまでどんな内容だったのかを予想】
作中にコペルニクスの原理が出てくることから、今まで主人公はこの世には特別な人が存在していて、そういう人がモテるのだと思っていた可能性がある。モテる人とモテない人の決定的な違いは、見境なく誰でもいいから恋人が欲しい人なのか、ちゃんと向き合って誠意を伝える人かの違いだと思う。前者は、初めは良いが別れを切り出されるまでが早い。後者はなかなか恋人は出来ないが、長く対合うタイプ。しかしながら、あらすじ部分に”世の「モテの常識」を塗り替える”と記載されていることから、こんな凡人でも想像しうる内容ではないといことだ。そこが最大の見どころではないだろうか。P10では既に、モテの極意を受けた後であるという印象から、これより前では、みんなが喉から手が出るほど知りたい”モテの極意”について書かれているはずだ。

【この物語の先の展開を妄想】
P10のラストには波乱の予感を思わせる部分がある。人生とは、上手くいってばかりいても面白くないものだ。こと、物語においては。作戦が上手くいきかけた主人公に襲い掛かる、次の問題とは。自分には予測はつかないが、とても興味深い。ここで感じるのは、この物語は常にうまく行き続ける物語ではないという事だ。上り坂でも、ただ上がり続けるだけでは面白味はない。人は逆境でこそ打開策を考え、アイデアを巡らすものだ。そして経験が全て自分の糧となっていく。この物語には、学ぶことが多い。そして、何より主人公たちの考え方が面白い。是非、あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか。おススメです。




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