高木 瀾(らん) (2)
文字数 622文字
「……か……
どこかに無線で連絡を入れようとしていたようだが……次の瞬間、私の手は、そいつの頭を掴み……そして、「鎧」の
「わ……我が……前方にラファエル……。我が後方にガブリエル」
横の方に何かの呪文を唱えている「魔法使い」。
私は拳銃を抜くと威嚇射撃。
「うわあああっ‼」
「まさか『呪文を唱えてる最中に卑怯だぞ』なんて言わないよな?」
「うわあああっ⁉ 何でだっ⁉ ぎゃぁっ‼」
「おい、どうなってる?」
一緒に行動してる
「えっ?……ああ、こいつが何かやったのか?」
私は、電撃で……意識は有るが呪文を唱えるのは多分無理な状態になってる「魔法使い」の首根っこを掴んで持ち上げながら、そう言った。
「み……見えなかったのか?」
「この『鎧』は……大概の霊的攻撃を防げる……代りに、着装してる間は、大概の霊的存在を認識出来なくなる……らしい」
「どう云う『鎧』だ?」
「説明は後だ。この手のモノを使った事は?」
そう言って私は、河童が持っていた自動小銃を
「ごめん……無い……えっ?」
「また……てめえか……」
怒りと呆れが混った中年男の声。
「元気そうで何よりだ」
そこに居たのは……白銀の狼男だった。
「こ……こいつ……まさか……」
「そうだ。味方じゃない方だ」
次の瞬間、