緋桜 (1)
文字数 862文字
そして、銀色の狼男。
2人の日本の「御当地ヒーロー」は、ボク達が乗ってるトラックを銃撃してきた、こっちも2人の白い
「孫悟空」の方は、地面スレスレを飛び、横に倒した弓から矢を放ち……。矢は、白い
残りの1人の白い
「な……なに……あれ?」
「え……っと……こっちが聞きたい……」
ボクの疑問に、日本の「魔法使い」の女の子が答える。
矢で射貫かれた方は太股から血を流しながら……パンチで吹き飛んだ方は……ガスマスクから血を流しながら……銃撃を続ける。
「ゾ……ゾンビ?」
「い……いや……
「ねぇ、そっちも
ボクは、トラックに積んであったでっかい機関銃を渡す。
「えっと……使った事無い……あ……あ、そう……判った」
「どしたの?」
「味方から……この
「じゃあ、使えるよね」
「や……やってみる」
……十数秒後、2体の白い
「ゆ……夢に出そう……」
「なら、やらせんな……」
日本の魔法使いの女の子も半泣きの声だった。
「どうなってんだ、こりゃ? これが……『レコンキスタ』の最精鋭部隊?」
「痛覚を麻痺させてるんですかね?」
「にしても……何か変だ……」
狼男と「孫悟空」は、そう会話を交していた。どうやら……この2人にとっても、白い
「えっ?」
「何だこりゃ?」
続いて、「孫悟空」と日本の魔法使いの女の子が同時に声を上げる。
「どしたの?」
「味方」から何か連絡が有ったらしいけど……「孫悟空」と日本の魔法使いの女の子は……どう答えたらいいか判んないようだった。