関口 陽(ひなた) (6)
文字数 1,063文字
「
「おい、お前、私に何をさせる気だっ⁈」
「いや、お前があいつの術を破ったように見えたんだが……お前、実は、あいつより強かったんじゃないのか?」
「無理‼ 無理‼ 無理‼ 無理‼ 絶対無理‼」
「何でだ? 自分に自信を持て」
「あいつが油断してくれてたから、何とか成ったのッ‼ あいつが本気になったら、私なんか瞬殺される……」
「判ってるようだな……」
「神保町」の「
格下に、まんまと出し抜かれた怒り……それが向けられてるのは……多分……。
「なら、他の3人と逃げて、お前の仲間を助け出す事を優先しろ。ここは私が何とかする」
「何とか出来ると思っているのかッ⁈」
「余剰エネルギー放出準備……背部・脚部背面……出力最大……放出」
「
「神保町」の「
効いていない。
だが、次の瞬間、獣の如き咆哮……。
「私の回りに集まれっ‼ 早く‼」
私は「
3人も、何かヤバい「気配」を感じたようで、すぐに私の回りを取り囲む。
「オン・アニチ・マリシエイ・ソワカ」
私は、自分と3人の周囲に結界を張る。
防御重視ではなく……隠形……気配を隠す方を重視した結界を……。
聞いた事は有る……近代西洋オカルティズム系の「魔法」の
「な……なんだよ……これ……?」
とんでもない数の……「悪霊」が呼び出された。
だが……どうやら、「魔法」が一切通じないらしい「
「神保町」の「
超一流の「魔法使い」でも、戦闘用の
しまった……。
そこら中に居た。
私が……ついさっき、大量生産してしまった。
悪霊どもは、2つの矛盾する「精神操作」を同時に