第49話 食糧ってすごい

文字数 1,281文字




最近はもっぱら、北東の方角に向かって、朝、土下座を繰り返したり、この世界の何処かにいるであろうツチノコに向かって、「南無阿弥陀仏」を唱えたりして時間を過ごしている。

それにより有意義な時間を過ごしているのであるが、つい先日、図書館で「銃・病原菌・鉄」という本を見つけたので読んだところ、これこそが求めていた本であると確信し、ボサノバダンスを3連符で踊った。

この内容を友人、知人に誰彼構わず、吹聴していたのであるが、あまり興味を持ってくれる人がおらず、むしろウザがられて、着信拒否までされており、全く惨めな想いをしている。(SNSでも悪口を書かれており、八方塞がりだ)

なので、ここでも吹聴し、嫌われたいという所存だ。本の内容は、歴史の話で、「何故今、世界を支配しているのは白人達なのか?」という内容であり、もしかすると、黒人の方々や原住民の皆様、などなど別の民族が世界を統一する未来もあったんちゃうんかい?という問い本である。

うひょひょひょ、オモロイオモロイ。確かに確かに。拙者も沖縄界隈では、エゾッチと呼ばれておりますが、この北海道(蝦夷)ももしかするとアイヌの皆様が多数派で、拙者もアイヌ民族として産まれてきた可能性もあったのであるのである。(少数民族が生きやすい世界であってほしい)

拙者は狩猟採集民に憧れている部分もあり、定住って本当にいいの?という疑問を持っておる。しかし、こと戦いにおいては、食糧を貯めておける、食料生産、定住民にやはり軍配があるらしい。戦いの場面をイメージしてみてほしい。天下分け目の決戦の最中である。

ワンプ「あ、ごめんなさい!今から、食料取って来るんで、戦い、明日まで待ってもらえる?」
弥太郎「ダメです」
ワンプ「バカにしないでヨ!私達は逃げるわけじゃないヨ。そんな、ハンカくさいことしないヨ」
弥太郎「分かってますけど、命令なんで」
ワンプ「なんでも、命令に従ってて楽しいアルか?今を心底楽しんでるアルか?この瞬間、お腹が減ったら食べる。それでいいじゃないの?他に何が欲しいのヨ?」
弥太郎「こっちも色々あるんで。すみません、攻めます。とりゃぁ」
ワンプ「た、大切なモノってなんなんでしょうネ。ぐ、グフッ」

恐らくこんなやり取りがあったに違いない。食糧を貯められるのってすごいことなのですね。

兎にも角にもお尻にも、私達生物は歴史の最先端を生きており、僕たちの生活もいずれ歴史に変わるのだ。今まで、色々なモノが淘汰され新しいモノに置き換わってきた。定住が採用され、武士が廃止になり、鎖国も廃止になった。その中で戦争が起き、津波が起き、ウイルスが流行した。さて、私達はどんな歴史を作っていくのだろうか。

などと、考えていたら、お腹が減ってきたので、文明の力と言える、貯蔵食料、インスタントラーメンを拵えて、キムチや納豆、ブロッコリーなど、多種多様な食料をこれでもかと投入し食したところ、30分後、我が腸内で一揆が巻き起こり、廁に籠る羽目と相成った。非常に苦しみながらも、北側に向かって「戦争反対!」と叫びつつ、キリスト教への改宗を決意し、十字を切った。
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