第13話 夢と現実の風間

文字数 678文字



2021/04/08
わらじ虫とタイマン張ってる夢を見ていたからか、寝坊をした。

しかし、寝坊をしたからといって遅刻していいわけではないということを一昨年、祖母ヤエ子の遺書により教わっていた私はすぐに準備に取り掛かり、会場へ向かった。

私は今、絵の展示会を北海道、札幌市で開催している。

セブントゥエルブというコンビニで駄文を印刷しようとした所、前にいたおじいちゃんが「お先にどうぞ」と言って譲ってくれた。おかげで遅刻は10分で済んだ。あのおじいちゃんが譲ってくれなかったらと思うとゾッとした。チロルチョコをプレゼントしたが断られた。「いや、いいです。」と丁重に。み、ミルク味なのに…………。

展示会場であるビストロカフェギャラリーオマージュに着き、10分遅れであればビンタかな?などと予想していたが、マスターも奥様も怒っている様子はない。ホッと胸を撫で下ろした。なんと寛大であろうか。

今日も駄文を貼り付け、色々な方々とお話をし、時々駄文を褒められて嬉しかった。正直、絵を褒められるより嬉しいという、この率直な気持ちを抑えることはできない。抑えるべきではないだろう。この気持ちに気付けたこと、気付かせてくれたことが有り難い。

2日連続の11時出勤により、身体と心はボロボロである。元々、HPは低めに設定されている。しかし、楽しい。明日も未だ見ぬ貴方、もしくはお久しぶりの貴方に出会えることを楽しみにしつつ、夢の中ではあのわらじ虫を今度こそ気絶させたいという願望を胸に、今日も眠る。

眠るのが楽しみだ。そして、その後訪れるであろう明日も楽しみだ。これが幻でないことを願う。
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