第24話 サラバ一軒家!お引越し

文字数 543文字




札幌のはずれにある一軒家から引越しをすることになった。5ヶ月間ではあるが、非常に感慨深い気分でござる。家具や家電がなくなった姿は今まで見てきたソレとは違うように感じて、「あら?こんな表情もあったのね?」という気分になった。恋愛や友情においてもこういったことがある。あれ?貴方そんなオチャメな一面があったの?というアレである。

新居は決まっていて、畳1枚分くらいの狭ーいスペースであるが、それくらいあれば充分な気もした。

住所変更の手続きをしに郵便局に繰り出した。「北海道札幌市厚別区もみじ台→北海道札幌市トヨタ区ノア」と記載した所、受付のお姉さんが「すみません。こちらの住所だと届けられません」と言ってきたので、「あれ?昔友人のよっちゃん宛の年賀状がよっちゃん様で届きましたよ?」と対抗したところ、「本当ですか?」と言って上長に確認しに行ったので、そういえばあれは自分の手で届けただけで、それを見たよっちゃんの父ちゃんが「よ、よっちゃんで届くのか!?」と驚いていた、という話をよっちゃんから聞いただけであった。これは大変申し訳ないことをしたと、頭をボリボリかきつつ、勘違いを謝罪し、住所変更を取り消し、郵便局を出たところ、なんと新居が目の前まで迎えに来ていたのを思い出し、颯爽と飛び乗った。
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