第18話 ドラッグストアの店員

文字数 727文字




いつかお話したカップラーメンを買ったがお湯が無かったドラッグストアにリベンジを果たすべく、寄った。

パンとチョコレートを手に取り、レジに向かうとパーマのおばちゃんが常連さんと和気藹々と話をしていた。初めて見るが、良い人そうだ。

とうとう、拙者のターンが回って来たので、商品を差し出した所、「楽天家かツルハシのポイントカードをお持ちですか?」と聞かれ、面倒なので「持ってません」と答えた。電子マネーによりトレードを完結しようとした時、とてつもなく良いアイデアを閃いた!!そうだ!大きめの袋をもらい車用のゴミ袋にしよう!

すかさず、店員さんに「あ、すみません。大きい袋お願いします。」と告げた所、店員のおばちゃんの態度が急変し「え!?さっきいらないって言わなかった?」とブチギレた。私は絶対聞かれてないと感じたが、あまりのおばちゃんの迫力に気圧されてしまい、「あ、やっぱり必要になりまして…」と伝えたところ、「大きい方でいいの?」「はい。」「あ〜、ちょっと待ってて。あ〜あ、またレジ最初からやり直さないといけないから。まったく。」「す、すみません。」というやり取りが交わされた。内心、最初からではないやろ!と思ったが、無論、口に出せるメンタルを持ち合わせてはいない。

おばちゃんが渋々といった様子で会計を終わらせ、なんとか、パン、チョコレート、袋を手に入れた。しかし、ここは簡単に望んだ物が手に入るほど甘い店ではないようだ。またも悔し涙を浮かべつつ、店を後にした。連敗である。

もしかするとボクは、この店でブラックリストに記載されているのだろうか。いや、そもそもボク達(お客様)は大きな勘違いをしているのかもしれない。店員さんは、、、いや、パーマのおばちゃんは神様だ。
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