第4話 憂鬱デイの対処法
文字数 695文字
2021.02.13
最近ひどく不調である。こういう日は定期的に訪れるが今日は少し抗ってみよう。無理矢理、気分が良くなるよう努力してみるのだ。まずは掃除をし、シーツを取り替えることにした。無事に掃除は終わった。
しかし、この後にシーツ交換をするとまた埃がたつことを極端に危惧した私はシーツ交換を断念した。その結果、かえって不完全燃焼の気分になった。流れを変えよう。最近TVを見過ぎていたなぁということで、TVのコンセントを外し、これで気分の上昇を謀ったのだが、あまり効果がなく、しょうがない、絵を描こう。
不調時は絵を描く気も失せるのだが、荒療治である。無理に描けば調子も良くなるであろう。筆を手にした。ところが、最近購入した絵の具がちょっと使いづらいことを思い出し、さらに、急にTVが見たくなり、再度コンセントを付けてTVを見始めたところタレントの藤田にこるんが出ていて、ニコルんから着想を得て、そうだ名前が悪いということで、ナオトの一人称をナオトんにして独り言を言ってみた。が、調子の上昇は全く感じられず、むしろ、非常に不快な気分である。
もう今日は1日中ベットの上でiPhoneを弄り続けようと決意をしたところ、は!これが原因かもしれないと気付いた。目が悪くなると、調子も悪くなるはずだ。すぐにiPhoneの電源を切った。しかし20分後なんだかSNSが気になり、電源を付け、寝転んでiPhoneを眺め始めた。しばらく眺めていると、いつのまにか外が暗くなっていた。
…………うむ。不調はしばし続きそうだ。が、敢えて頑張らず、自然と上向くのを待つのがやはり吉であることを再認識した重要な日であった。