第2話 逃亡記 2021/2/10

文字数 906文字


はい。仰る通りです。逃げ足の早い人生を送って参りました。人に誇れる、そして人よりも優れている点は恐らく1つだけです。


そうです。色々なことから逃げ続けて来たことです。1番最初に働いた会社を辞めた時に、社長から「逃げ癖がつかないように」と忠告をもらいました。しかし、いつのまにかそれをアクセサリーのように堂々と着用し、時に見せびらかしたりもしました。


何から逃げ、何処へ逃げたかと申しますと、自分自身、故郷、仕事、家族、友人、創作、から逃げ、インド、オーストラリア、石垣島、アークザラッド2 、フィリピン、京都、東南アジア、ドラクエ6、東京、実家、本別、下呂温泉、ドラクエモンスターズ2、等の世界へ逃げ込みました。もう途方もなく逃げましたが、何処へ行っても結局は自分自身と対峙するのでした。逃げ場はなかったのです。


しかし、この逃亡期間の間に沢山の人と出会い、沢山の経験ができました。それは私にとっては無くてはならないモノでした。どうやら、物欲で満たされたり、他の人の為に生きれるタイプではないようである私は、やはり創作を人生の中心に置きつつ、生きていく必要がありそうなのです。それも、逃亡によって理解できたことです。そう考えると私の逃亡にも価値があったのではないかと都合の良いことを考えてしまいます。

もし息詰まって、生き詰まっている方はぜひ試してみる価値はあると思います。ドラクエの選択肢では、堂々と「にげる」がございますからご安心ください。まずは、ドラクエをやってみることが肝要です。ドラクエ3や5あたりから始めると良いでしょう。


ところで、逃げに逃げ、私は今、北海道札幌市のはずれに運良く一軒家を借りることができ、ここへ逃げ込みました。ここを追われるまで、不器用ながら精一杯創作をしていこうと考えております。それが皆様のちょっとした笑いになれば良いなぁと思います。そして応援してくれると嬉しいなぁ、なんてしょーもないことを望んでしまいそうなので、最後に逃亡期間に学んだ名言をお伝えして駄文を終了したいという所存です。


「な、なんと!私たちは中身のない宝箱を巡って、争っていたというのか!!」
(ドラクエ6、欲望の街より)
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