第21話 アルコールに依存しよう!

文字数 701文字





お酒依存症を知っているだろうか?そうそう、お酒を飲まないと手が震えたり、武者振るいが起きたり、貧乏ゆすりを始めてしまう病である。それになりつつあるかもしれない。何故なら、今この瞬間も指の震えを利用して、文字を打っている。

昨日は早めに寝ようとベッドに飛び込み、テレビをラジオのように、聴覚で楽しみつつ、次第に夢の中へ。というのが理想であったのだが、夢へと続く扉は完全に閉まっている。ここはもう手段を選んでいる場合ではなく、針金を鍵穴に差し込み、キーピックで扉をこじ開けようとしたが、どうやらSECOMと契約しているらしく赤いブザーが鳴り響き、撤退。現実に引き戻された。諦めとともに自暴自棄になり、えーいこうなったら酒に溺れて、扉に体当たりや!という愚策を練り、なんなく採用。

午前2時、コンビニに繰り出し、ビール、カラムーチョ、ナッツ、チロルチョコを購入した後、家に帰り、PCを開き映画を見始めた。と、共に購入した品々をボリボリゴクゴクと飲食し始め、飛沫は飛ばすは、前の座席を蹴飛ばすは、ヤジを飛ばすはで、映画館であれば早々と追い出されていたであろうが、ここは自宅である。

「自宅最高!コケコッコウ!」と、アコースティックギターをかき鳴らしつつ叫んでいた為か、映画の内容は全く頭に入らない。とうとう映画がエンディングを迎えた時には、チロルチョコでお手玉をしていた為、非常に多忙であった。その後のことは覚えていない。いつのまにか夢の世界への扉を悠々と通過していた。

翌日、二日酔いと共に目覚め、出かけた。向かう場所はもちろんスーパーだ。お酒の種類が充実している。今日も気持ちよく眠るための武者振るいが止まらない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み