15日 着物の日なんだってねぇ

文字数 388文字

 静音という竜人の女性。キセルを吹かし、白煙を吐いていた。その白煙は、消えずに形を成していく。最終的に竜の姿となった。

 着物をはだけさせ、白肌の素足を出している。胸も見えるか、見えないか際どい。
「し、静音さん。胸が見えますよ」
 慌てて声をかけた。
「おっと、これはちょっと男どもにサービスをしすぎたかねぇ」
 男性陣のスケベそうな視線を、彼女は独占していた。
「今日は着物の日ですよ。男をたぶらかす日じゃありません!」
 神社の境内では、着物の似合う女性コンテストが開かれようとしていた。

 彼女は、境内の脇にある茶店でくつろいでいた。
「まー、そんなことを言いなさんな。・・・そんなことよりも、あんたには負けないよ!」
「私も静音さんには負けません! 着物を着こなすno.1は私です。そこだけは譲れません!」

 艶やかさで負けても、コンテストでは私が勝つと、珍しくムキになるおこんであった。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み