10日 断酒宣言の日か・・・。
文字数 368文字
「ほぅ、断酒宣言の日だと・・・。貴様! 俺が誰か知っているのか?」
鬼の頭領は、怒りの表情を浮かべ、膝を叩いた。
「俺は、西の魔物を束ねる酒呑童子だぞ!」
そういい放ち、手に持っている瓢箪の中に入っている液体を飲み干した。
静かな空間にカラン、コロコロと音が響く。
放り投げられた空の瓢箪が床に落ち、転がる音だった。
「貴様! 真っ昼間から俺が酒を呑んでいると思ったか。そんなハズが無いわ! ハッハッハ」
私は、落ちた瓢箪を拾い上げ、鼻に近づけ匂いを嗅いだ。
酒の匂いでは無かった。果物のような甘い香りがした。
「コイツはな、モ○スターという飲み物でな。人間が作ったヤツだ。噂では元気になるらしい。おかげさまで最近、調子がいい。ハッハッハ!」
身体が資本。そのことがようやく分かり、酒を飲むことを控え、健康体となった酒呑童子であった。
鬼の頭領は、怒りの表情を浮かべ、膝を叩いた。
「俺は、西の魔物を束ねる酒呑童子だぞ!」
そういい放ち、手に持っている瓢箪の中に入っている液体を飲み干した。
静かな空間にカラン、コロコロと音が響く。
放り投げられた空の瓢箪が床に落ち、転がる音だった。
「貴様! 真っ昼間から俺が酒を呑んでいると思ったか。そんなハズが無いわ! ハッハッハ」
私は、落ちた瓢箪を拾い上げ、鼻に近づけ匂いを嗅いだ。
酒の匂いでは無かった。果物のような甘い香りがした。
「コイツはな、モ○スターという飲み物でな。人間が作ったヤツだ。噂では元気になるらしい。おかげさまで最近、調子がいい。ハッハッハ!」
身体が資本。そのことがようやく分かり、酒を飲むことを控え、健康体となった酒呑童子であった。