13日 正月事始め

文字数 399文字

 正月事始めとは、正月を迎える準備を始めること。昔は、この日に門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があった。
 パトロクロスは、それを聞いて、正月用の薪を購入することにした。とある大工のところに薪がないかと、訪れていた。
「親父さん。いるかい?」
「はーい。直ぐに行きます」
 返事が聞こえたのは、若い女性の声。現れたのは、娘のロナジャスタさんだった。

 彼女は、世界樹付近の神聖な木を扱う木工の娘。幼い頃から、木に触れて育ってきており、DIYに長ける。現在は、腰を痛めて出張に出れなくなった父の代理を務めている。見た目の派手さと裏腹に、父親想いの優しい女の子なんだ。

 彼女は、イタチの「クク」と一緒である。大地に恵みをもたらす能力を持った聖獣であり、幼少期に森で出会ってから意気投合し、生活を共にしているんだ。

 仲良くしたいが、ククに嫌われている。嫌われた理由が分からない。
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