21日 マルシャンの野望と村おこしアイドル

文字数 391文字

 村の近郊に、新たな鉱床が発見されたことを聞き、その開発拠点として村を狙う男がいた。
 宿場町として開発したい強欲商人マルシャン。
 儲け第一主義で幅広く商売を手掛けている彼は、村長に土地の買収を持ちかけた。

 村長を金貨で買収。次の日、村の広場に一枚の紙切れが貼られていた。
「この村を宿場町として、共に栄えさせましょう」
 村長の指示に、暮らしが豊かになると喜ぶ村人達は従うことにした。

 それに反対する一人の村娘がいた。
 名前は、カナリー。この村の現状が好きな乙女。
 彼女を支持し、村の開発に反対する者らが村おこしを計画することになった。

 カナリーは、苦戦していた。アイドルイベントによる村おこし計画を発表したのだが、大人達は話を聞いてくれない。
 上機嫌なマルシャンと村長は、勝利の前祝いで舞い上がる。
 その後、村おこしアイドル計画は大成功を収めることを、この時の彼らは知る由も無かった。


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