14日 いい石の日だってな。

文字数 398文字

 小人達は、今日も王国のため、せっせと輝く石を探し、掘っていた。
 ドイツ語で一番とか、最上級という名前、アインス。
 大人であっても、十歳くらいの見た目で成長が止まるらしい。髭は、つけ髭。当人らは、幼く見えるのを気にしている。
 だが、決してバカにしてはいけない。戦闘力は高い。自慢のツルハシで襲いかかってくる。油断大敵だ。見た目で油断する者は彼等に倒されるだろう。

 エージェント「アインス」。それが彼等の裏の顔だ。
 見た目が小人だから油断する。それを利用しての諜報活動が得意な連中である。

 とある敵国での出来事。
「そこの僕。・・・お使いかい? 偉いねー。これ、サービスであげるよ」
「ありがとう。おじさん。・・・ところで兵士さんが騒がしいけど、どうしたの?」
「あぁ、白雪姫の国に攻め込むみたいだな。僕も気をつけるんだよ」
「うん。ありがとう。おじさん」
 急いで本国に報せなければと、小人は全力で走った。


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