第18話 冷蔵庫を買う。

文字数 1,401文字

 ついに、冷蔵庫を購入しました。

 いや、冷蔵庫自体はわが家にもあるのですが、冷凍庫のないちいさなもので、もうすこし大きくて冷凍庫つきのものに買い換えようかなと考えていたのです。
 もともと、あまり自炊はしないので、いまあるサイズでもよかったのですが、ちょうどコロナが流行りはじめたころ、職場のスタッフさんが立て続けに退職していき、そのぶんの仕事が回ってきたためにわかに忙しくなり。
 朝から晩までほとんど職場にいるので買いものに行く時間が取れず、以前から利用していた生協で食材のほとんどを購入することにしようと考えたものの、肝心の冷蔵庫がちいさいので飲みものとすこしの食材しか保存できず。もちろん冷凍食品は買えません。

 一週間ぶんくらいの食料、買い置きしたい。

 貧弱な食生活にほとほと嫌気が差して、このところ切実にそう思うようになったのです。
 コロナの影響でボーナスはなくなってしまいましたが、幸い、アホみたいに働いた月に多少の蓄えができて、新しい冷蔵庫を買うくらいの予算が貯まったこともあり、よし、冷蔵庫を買おう、と腰の重いわたしにしては珍しく、スタコラサッサと家電量販店へ行ってきました。

 家電売場だけあって、さすがに涼しい。エアコンいっぱいあるし。

 ではなく、冷蔵庫。
 おお、あったあった。あら、意外とお安い。あ、ちょうどセールなのね。
 ひととおり見てまわり、このくらいかな、というサイズの冷蔵庫をひとつずつ確認。なるべく国内メーカーを応援したいので、国産のものに絞り。色は白。白が好きです。黄色も好きだけど、さすがに黄色い冷蔵庫は置いていない。
 性能はよくわからないので、できればスリムタイプで、それなりに収納できるものならそれでじゅうぶん。
 ドアをパカパカ開けてなかを確認し、ドアポケットに飲みものをたくさんしまえるタイプの冷蔵庫に決めました。所要時間三十分ほど。

 もうワンサイズ大きいタイプでいいなと思うのがあったのですが、本体自体がかなり大きくて圧迫感がすごそうなので、わたしの背丈よりはちいさいものにしました。

 今週じゅうに配達してもらうようお願いしたので、来週からは多めに買い置きができる予定。
 いまある冷蔵庫でも最低限の生活はできるので、贅沢かなと思いましたが、いいのです。たまには贅沢しましょう(と自分にいい聞かせる)。
 先月は食費以外ほとんどお金使わなかったし、多めに予算を組んだわりに、本もぜんぜん買わなくて。そろそろ本屋さんにも行きたい。

 新しい冷蔵庫が来たら、アイスクリームを買い置きしよう。

 以前、友人から
 「冷凍庫がなかったらアイスの買い置きできないじゃん!」
 と絶望的なようすでいわれたことがあります。

 「お風呂あがりにアイス食べたくなったらどうするん」
 「お風呂あがりにアイスは食べないから大丈夫」

 と答えると、信じられない、オーマイガー!という顔をされました。
 彼女は買い置きしておいたハーゲンダッツをめぐって旦那さんとひと悶着あったそうです(笑)

 とある知人の実家には冷蔵庫が三台もあるそうで、ちょっとなにいってるのかわからない、と正直思いました。兄弟みんな巣立って、ご両親のふたり暮らしらしいのですが。
 お母さんが買い置きマニア(?)らしく、とにかくいろんなものを買ってくるのですぐに冷蔵庫がいっぱいになる、とのこと。

 いろんな家庭があっておもしろいですね。
 
 
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