◆ 忘備録(七十四) 八月二十日(水) 3
文字数 220文字
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長野電鉄長野線本郷駅のすぐ北西、住宅密集地のなかに美和神社があった。
オアシスのようなたたずまいだ。
美和神社の祭神は大物主命(おおものぬしのみこと)。
延喜式神名帳に掲載されている式内社とのことだから、由緒正しい立派な神社なのだろう。
そこの床下を仮の宿とする。
境内にはケヤキの巨木が林立していて落ち着く。
リヤカーの荷物を開けて、雨に濡れていないことを確かめる。
岡本さんは、早速境内を見回って、講演に適した場所を探し始めた。
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