◆ 忘備録(五十七) 八月十六日(土) 2 

文字数 282文字


 大雨洪水注意報が発令、土砂降りになった。
 境内での盆踊りは早いうちに中止が決まった。

 室内での公演なので準備はしたけど客はこない。

 初めて、公演が中止となった。

 この神社を目指して歩いてきたのが無駄になったみたいで、気持ちが暗くなる。
 次の公演のあてもないし、どうしてもこの場所で公演をしたい。

 明日か明後日か、晴れた日の公演を、宮司さんに頼みに行く。

 宮司さんは、頑なに断った。
 ぼくがダブルブッキングの交渉をしたときに起こらせてしまったみたいだ。

 あの時は、岡本さんの役に立ったと喜んでいたが、結果的に邪魔をしていることになる。
 こんなことが多くあるのだ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み